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付き纏
「付き纏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
付き纏の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「とと屋禅譚」より 著者:岡本かの子
る美しい夫婦の顔を向き合って菓子位つまむだけだ。ここにも小笹屋の若旦那の大ふうが
付き纏うのか。話をしたいのは山々だが、心からの言葉はつい自分の無教育をも暴露しそ....
「春」より 著者:岡本かの子
の生活はまるで憑きものにでも纏われたように暗い陰を曳き始める。京子は幻覚や妄想に
付き纏われる脅迫観念のために、加奈子の身辺を離れようとしない。加奈子は、悲しみ、....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
真っ直ぐに館へ急いだ。眇目の男のほかに、まだ一つの黒い影が途中から彼等のうしろに
付き纏って来たことを誰も知らなかった。 堀川の館はもう一町ほどの前に近付いた時....
「水鬼」より 著者:岡本綺堂
「ゆうべも、いつもの官女が枕もとへ来ました。」 水中の幽鬼の影が女のうしろに
付き纏っているようにも思われて、気の弱い僕はまたぞっとした。 尾花川堤の人殺し....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
、全体の地坪から見ても三四十坪を過ぎまいと思われるのであるが、昔から奇怪な伝説の
付き纏っているところだけに、生い茂った灌木のあいだには高い枯れ草がおおいかかって....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
、そういう事情を耳にして彼の舞台を観ているせいか、その舞台の姿には一種の暗い影が
付き纏っているようにも見えた。彼はなんとなく寂しい俳優であった。柄はいいのである....
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
しいのですが、姉にそれを打ち明けたのがつい一昨日の話で、それから二日の間|執拗く
付き纏って、結婚の実行を迫るのでした。けれども、姉は何と云われても一言も口をきか....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
十年間、弁護官の椅子は彼にまわってこなかった。その間に、恐慌的な貧乏がベエコンに
付き纏った。絶えず彼は借りた――兄の金を、母の金を、トロット氏の金を。ついに、あ....
「放免考」より 著者:喜田貞吉
民に立ち帰るべき筈である。したがって放免などという忌まわしい名称が、永くその身に
付き纏わるべき筈はないのである。「西宮記」巻廿三臨時十一与奪事の条に、役おわりた....
「稚子法師」より 著者:国枝史郎
からであった。 彼は法師となってからも決して其生活は無事では無く、絶えず妖怪に
付き纏われた。併し其都度堅い信念と生来の大勇猛心とで好く災を未然に防いだ。 要....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
したがここもできたことはない。無限に続く倦怠は執念深きこと蛇のごとくここでも私に
付き纏う。孤独の寂し味のなかに包まれて、なんのことはない、餅の上に生えた黴のよう....
「恐怖城」より 著者:佐左木俊郎
かった。 彼女の耳の底には、正勝の、安心していろ! という言葉が耳鳴りのように
付き纏《まと》っていた。そして目を閉じると、身体にぐるぐると綱を巻きつけている正....
「地上」より 著者:島田清次郎
こみ上げてくる。彼は苦しくて堪らなかった。和歌子のことを想うと同時に深井のことが
付き纏ってくるのだ。平一郎はまだ見習いの少女の弾くらしい三味のぼるん/\を聞きな....
「駅夫日記」より 著者:白柳秀湖
墻壁を越して、階前の梧葉にも凋落の秋を告げる。貞子の豪奢な生活にも浮世の黒い影は
付き纏うて人知れず泣く涙は栄華の袖に乾く間もないという噂である。この貞子が世間に....
「別れたる妻に送る手紙」より 著者:近松秋江
思い出せば、遠く離れた此処に斯うしていても、何とも言うに言えない失態が未だに身に
付き纏うているようで、唯あの土地を、思っても厭な心持がする。ナニ糞! と思って了....