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仰け
「仰け〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
仰けの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三枚続」より 著者:泉鏡花
お夏の瞳に映じた。 机を置いてこれに対し、浴衣に縮緬の扱帯を〆めて、肱をつき、
仰けざまの目を瞑るがごとくなるは、謂うまでもなく鴨川であった。 二人の中に、や....
「照葉狂言」より 著者:泉鏡花
伏にゆらめく挿頭、真白き頸、手と手の間を抜けつ、潜りつ、前髪ばらりとこぼれたるが
仰けざまに倒れかかれる、裳蹴返し踵を空に、下着の紅宙を飛びて、技利のことなれば、....
「夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
可うござんす。 とのさばり掛り、手もなく抱すくめて掴み行く。仕丁手伝い、牛の背に
仰けざまに置く。 百合 ああれ。(と悶ゆる。) 胴にまわし、ぐるぐると縄を捲く。....
「死者の書」より 著者:折口信夫
された。 そうだ。「おもしろき野をば 勿焼きそ」だ。此でよいのだ。 けげんな顔を
仰けている伴人らに、柔和な笑顔を向けた。 そうは思わぬか。立ち朽りになった家の間....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
。家持は憶良の此一首をも尊敬していたことが分かる。 ○ 振
仰けて若月見れば一目見し人の眉引おもほゆるかも 〔巻六・九九四〕 大伴家持 大....
「偶人物語」より 著者:田中貢太郎
の顔を見た。と、その偶人の眼が動いて淋しそうに笑った。 「わッ」 金五郎は後へ
仰けぞったが、直ぐ跳ね起きて外へ走り出た。 「生きてる、生きてる」 その偶人は....
「別れたる妻に送る手紙」より 著者:近松秋江
西洋の演劇雑誌で見たことのある、西洋の女俳優のような頭髪をしている、と思って私は
仰けに寝ながら顔だけ少し横にして、凝乎と微笑い/\女の姿態に見惚れていた。 壁....
「斬られたさに」より 著者:夢野久作
ていた。 その切先に身を投げかけるようにして来た相手は、そのまま懐剣を取落して
仰けぞった。両手の指をシッカリと組み合わせたまま、あおのけに倒おれると、膝頭をジ....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
あろう。眼の前に火薬庫が破裂したかのように、思わず両手を顔に当てて丸|卓子の前に
仰け反った。眼にも止まらぬ早さで椅子を蹴飛ばして立ち上ると同時に、腰のポケットか....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
悲鳴がそこに流れたとおもうと、 「ホ、ホ、ホ、ホ」 妙子は袂の片方を空へ振って
仰けざまに笑っていた。 そして、何が彼女のひとみには見えるのだろうか、 「ちョ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
と、大喝し、 「ものをいえっ」 と、相手の飛躍に空を打たせるたびごとに身を
仰け反らしつつ叫んだが、うんもすんも、二つの人影はもとより答えもしないのだ。すぐ....