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「余裕綽〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

余裕綽の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
、この一語も、聞き洩すまいと、呼吸を詰めた。 「信ずべき筋によれば」参謀の声は、余裕綽々たるものがあった。「比律賓第四飛行聯隊の主力は、オロンガボオ軍港を脱出し....
」より 著者:織田作之助
かに傲慢な豹一に呆れてしまった。彼女の傲慢さの上を行くほどだったが、しかし彼女は余裕綽々たるものがあった。豹一の眼が絶えず敏感に動いていることや、理由もなくぱッ....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
四郎を防ぐのであった。 「それ行くぞ」 と多四郎は嘲けりながら飛び廻った。彼は余裕綽々たるもので、右から襲い左から飛びかかりグルリと廻って背後から襲う。鼠を捕....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
た。彼女は靴で岩伝いに敏捷に歩いて元気であった。彼女の兄はまたがっしりと粘り強く余裕綽々として見えた。 「あんたは健脚だね」 と私が言うと、安子は息切れしてる....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
分の遊興費には事欠かないが、ちょッとまア、食後の運動に、趣味を行う、という程度の余裕綽々たるものであった。天職を行うには、常にこれぐらいの余裕が必要なものである....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
うです。それに相違ございませんか」 キンは気魄するどく否定の身構えを見せたが、余裕綽々として尚すべてを知りつくしでいるらしい新十郎の落着きをみると、赧らんでう....
読書法」より 著者:戸坂潤
とに変りはない。婦人論や雑評もまた大体人物論に帰するが、これはうらやましくも最も余裕綽々たるもので、全く面白い。 阿部氏の最も得意とするところはつまり人物論で....
都会に於ける中流婦人の生活」より 著者:豊島与志雄
れば、吾が中流の婦人にとっては、家政や育児の業は比較的容易になし遂げられて、なお余裕綽々たるものがあるだろう。....
生前身後の事」より 著者:中里介山
は実行して貰いたい、墓標葬式等の費用は極度に切り詰めてもいいから、墓の内部だけは余裕綽々たるものにして置いて貰いたい、併し基督《キリスト》教式でするように死んだ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
斬っても呼吸に少しの変りがないのです。もし明るい日で見たら、彼の面《かお》の色も余裕綽々《よゆうしゃくしゃく》として子供を相手にしているほどに見えたかも知れませ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
かも江戸に一流の名ある道場の主人公その人を敵に取りながら、その敵を眼中におかず、余裕綽々《よゆうしゃくしゃく》たるその態度。構え方に一点の隙を見出すことができな....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
罵《ののし》る声、松明《たいまつ》の光、さながら絵に見る捕物をそのままの思いで、余裕綽々《よゆうしゃくしゃく》として走りながらも、ただ一つ残念なことは、あの炉辺....
魔都」より 著者:久生十蘭
という男だとされていたのだが…… 早速ヘンリイが呼び込まれる。 真名古はもう余裕綽々たる様子はしていない。かなり真剣になっているということは、垂れ下った瞼の....