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「先つ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

先つの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
るしへる」より 著者:芥川竜之介
んごとなきあたりの夫人が、涙ながらの懺悔《こひさん》を思いめぐらし居たる事あり。先つごろ、その夫人のわれに申されけるは、「このほど、怪しき事あり。日夜何ものとも....
火の扉」より 著者:岸田国士
つかりした方だと思うの。普通の女のように引込み思案でなく、そうかといつて軽薄なお先つ走りでもない、とても頼もしいところのある方ね。あの方に愛される男つて、どんな....
怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
し、其の方は一先こゝを立退いて、相川新五兵衞方へ行き密々に万事相談致せ、此の刀は先つ頃藤村屋新兵衞方にて買わんと思い、見ているうちに喧嘩となり、汝の父を討ったる....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
みに食われて死んでいた、罰《ばち》はテキ面だと人をして思わしめたのは、遠くもない先つ頃のことで、その当座は――今でも、誰も狼に食われたものと信じて疑わない。事実....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
いに加えているのでしょう。 本当にこの紙はひどくてすみません。伊東やへ行くと、先つかっていたようなタイプライターの紙があるかもしれないのだけれど、あっちへつい....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
文政七年七月朔に剃髪して寿松といい、十二年六月十四日に五十五歳で亡くなった。夫に先つこと八年である。 抽斎は文化二年十一月八日に、神田弁慶橋に生れたと保さんが....
三国志」より 著者:吉川英治
他国の境へ、狂兵を駆り催してきて、なにを掠め奪らんとする気か」 「だまれっ袁紹。先つ頃は、共に洛陽に入り、汝を忠義の盟主と奉じたが、今思えば、天下の人へも恥かし....
私本太平記」より 著者:吉川英治
かる由をこたえると、賢俊もまた、 「拙僧は三宝院ノ僧正賢俊と申すものですが、つい先つ頃までは、院のお側近う仕えたてまつっていた中納言日野の資明におざりまする」 ....