» 切放

「切放〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

切放の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「あらくれ」より 著者:徳田秋声
そんなところへも自分の商売を広告するつもりで、看護婦や下足番などへの心づけに、切放《きれはな》れの好いお島は、直に彼等とも友達になったが、一二度体を診てもらう....
「高野聖」より 著者:泉鏡花
》かれる訳《わけ》のものではないので。 売薬もこれで迷ったのであろうと思う内、切放《きりはな》れよく向《むき》を変えて右の坂をすたすたと上りはじめた。見る間《....
「国貞えがく」より 著者:泉鏡花
晴れれば晴れるものかな。磨出《みがきだ》した良《い》い月夜に、駒《こま》の手綱を切放《きりはな》されたように飛出《とびだ》して行った時は、もうデロレンの高座は、....
「吉原新話」より 著者:泉鏡花
は勿論、婆々も爺々も見えなかった、――その物干の窓が、今の間に、すかり、とこう、切放したように、黒雲立って開いている。 お種さんが、 (憚り様、どうかそこをお....
「河明り」より 著者:岡本かの子
出るのだが、それよりもこの得態の知れない男女関係の間に纏縛され、退くに退かれず、切放れも出来ず、もう少し自棄気味になっていた。 すべてが噎るようである。また漲....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
を貪る者あり、理よろしく永久平和を唱うべき者また国防論を草するあり、理よろしく一切放任を望むべき者あえて官金を受くるあり、名目の恃むに足らざるやかくのごとし。こ....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
虚偽だと云う事を訴えているけれども、彼の自白が真実か虚偽かと云う事は拷問の有無と切放して考えられないだろうか。即ち拷問の有無は神楽坂署の責任問題として残るだろう....
「露肆」より 著者:泉鏡花
壮佼。 渋色の逞しき手に、赤錆ついた大出刃を不器用に引握って、裸体の婦の胴中を切放して燻したような、赤肉と黒の皮と、ずたずたに、血筋を縢った中に、骨の薄く見え....
「怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
枚だけ拵え上げ、腹心の皆々立会の上、正の地図を石見守が取り、副の地図を人数だけに切放し、銘々その一片|宛に所持する事にして、万一石見守不慮の死を遂げた場合に、そ....