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取越
「取越〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
取越の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「乱世」より 著者:菊池寛
は万事御仁慈を旨とせられるというから、取るに足らぬ我々の命を召さるるはずはない、
取越苦労はせぬものじゃ!」 足軽小頭は、小助を窘めるようにいった。 「いや、お....
「蠅男」より 著者:海野十三
、聞き耳たてていた。 一分、二分と経ってゆくが、何の物音もしない。これは自分の
取越苦労だったかと、帆村が首を傾けた折しも、「帆村はん。先生が二階でお呼びだっせ....
「第二菎蒻本」より 著者:泉鏡花
、現在、ここで逢うのに無事では済むまい、――お互に降って湧くような事があろう、と
取越苦労の胸騒がしたのであった。 「御免。」 と思切って声を掛けた時、俊吉の手....
「照葉狂言」より 著者:泉鏡花
えすりゃ、あとはどうなったって、構うものか。したいようにするが可いや。もうもう、
取越苦労なんざしないでおこうね。」 「ああ。」 「極めた!」 急に坐り直して、....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
人間としてあせる心が何よりも悪い。静かに忍耐の心の緒を引緊めることが肝要である。
取越苦労と、心配とは絶対に禁物である。できない事は到底できない。思案にあまる事柄....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
い。もしや出さきで我が子の上に何か変わったことでも出来たのではあるまいかなどと、
取越し苦労に半時間ほどを過ごしたかと思う頃に、人力車の音がだんだんに近づいて来た....
「時 処 人」より 著者:岸田国士
になるだろうというので、国をあげて心配した。 ところが、案に相違して、すべては、
取越苦労であつた。財政家が眼をみはつているうちに、支払いはいともやすやすと行われ....
「光は影を」より 著者:岸田国士
するわ。あんまり、幸福すぎて、それだけが、あたし、心配なの」 「いゝさ、いゝさ、
取越苦労は、もうよしたまえ。そんなに心配なら、一札入れておいてもいゝ。一、同棲は....
「有喜世新聞の話」より 著者:岡本綺堂
どく寂しい。もしや出先で我が子の上に何か変ったことでも出来たのではあるまいかと、
取越し苦労に半時間ほどを過したかと思う頃に、人力車の音がだんだんに近づいて来た。....
「番町皿屋敷」より 著者:岡本綺堂
皺の織り込まれたのを、お菊は少し嘲るようにほほえみながら眺めた。 「何の、お前が
取越し苦労。殿様は白柄組の中でも指折りの剣術の名人、宝蔵院流の槍も能く使わるると....
「坑鬼」より 著者:大阪圭吉
びとの気持の中には、どうかすると常人ではとても想像も出来ない位に小心で、臆病で、
取越苦労な一面があるもので、恰度船乗りたちが海に対して変テコな迷信を抱いたり、可....
「取返し物語」より 著者:岡本かの子
にでもなっていたら、わたしゃどうしたらよかろうかしらん。おや、またしてもわたしの
取越苦労。「忘れまいぞえあのことを」「忘れまいぞえあのことを」何も時節因縁と諦め....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
ないがね、風説を聞いたばかりでも火沙汰がありそうなのが気になるのさ。余り老込んだ
取越苦労じゃあるけれどね、火事にゃ上が危いから、それとなく二階にはお寝かし申さな....
「審判」より 著者:カフカフランツ
はそれがほんとうに始まってから信じ、たといいっさいの危険が迫っても、将来のことは
取越し苦労しない、という傾向であった。ところが今の場合、それは正しくないように思....
「恐怖の幻兵団員」より 著者:大倉燁子
らにはいつ命令を受けるかわからない、どこから、どんな人が出現するかわからない、と
取越苦労をして、心配しておりました。 父の重態が伝えられるようになった一週間前....