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「嘆きの〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

嘆きのの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
野菊の墓」より 著者:伊藤左千夫
ら更に判らぬ。僕とて民子の死と聞いて、失神するほどの思いであれど、今目の前で母の嘆きの一通りならぬを見ては、泣くにも泣かれず、僕がおろおろしている所へ兄夫婦が出....
失楽園殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
橋が蜿蜒と架っている。そして、土地ではその橋の名を、詩人青秋氏の称呼が始まりで、嘆きの橋と呼んでいるのだ。 その名はいうまでもなく、鵯島には、兼常龍陽博士が私....
青春の逆説」より 著者:織田作之助
た。その名前も編輯長にいわれてはじめて知ったぐらいであった。「罪の女優」だとか「嘆きの女優」だとか新聞の見出しに使われている意味がちっともわからなかった。新聞も....
河明り」より 著者:岡本かの子
得ず、こういう偶々の場合、こういう自然現象の際に於て、都会に住む人間の底に潜んだ嘆きの総意として、聴かれるのであった。この意味に於て、眼の前見渡す雪は、私が曾て....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
感じが、天国の栄光に終る荘厳な終曲と云うよりも、むしろ地獄から響いてくる、恐怖と嘆きの呻きとでも云いたいような、実に異様な感を与えたことである。終止符に達する前....
ルバイヤート」より 著者:小川亮作
。 われも君も、人の掌の中の蝋に似て、 思いのままに弄ばれるばかりだ。 28嘆きのほかに何もない宇宙! お前は、 追い立てるのになぜ連れて来たのか? まだ来....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
彼女も両眼を抉り取られているのであった。それでも二人とも命に別条がなかったのが嘆きのうちの喜びで、婿も※も厚い手当てを加えられて数月の後に健康の人となった。そ....
極楽」より 著者:菊池寛
って居ない訳だった。 おかんは、浄土に対する確かな希望を懐いて、一家の心からの嘆きの裡に、安らかな往生を遂げたのである。万人の免れない臨終の苦悶をさえ、彼女は....
地球要塞」より 著者:海野十三
、姫の首が肩のところから放れて、ころころと私の足許に転がっている。さすがの私も、嘆きのあまり腰をぬかしてしまった。 一体、どうしたというのだろうか。そのとき、....
もくねじ」より 著者:海野十三
くくらい不幸なものはないのである。 ぼくをちょいと見た者は、どこを押せばそんな嘆きの音が出るのかと怪しむだろう。身体はぴかぴか黄金色に光って、たいへんうつくし....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
らし風早の浦の奥べに霧棚引けり」(同・三六一五)、「沖つ風いたく吹きせば我妹子が嘆きの霧に飽かましものを」(同・三六一六)等とあるのと同じ技法である。ただ万葉の....
ラプンツェル」より 著者:グリムヴィルヘルム・カール
うして置いて、何の容赦もなく、この憐れな少女を、砂漠の真中へ連れて行って、悲みと嘆きの底へ沈めてしまいました。 ラプンツェルを連れて行った同じ日の夕方、魔女は....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
すらもたしなんだことがございません。まことに困ったことに相成りました」 これが嘆きの種である。煩悶、又、煩悶。海舟はとぐ手をやすめて、 「神田正彦が虚無僧だッ....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
の外国婦人の体格がないと、どうもツリアイがとれないようだ。ウチの女房には、これが嘆きのタネである。 外国種の犬はたいがい利巧で、訓練もきくし、主人をはなれて、....
レモンの花の咲く丘へ」より 著者:国枝史郎
からは葬式の柩が出で、つがいの鴛鴦の浮くべき海の上には、柩をのせた小舟が浮かび、嘆きの歌を唄わんとして集った小供等は、曇った声で弔いの歌を唄います。祝して鳴らさ....