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夏も
「夏も〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
夏もの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
二十一
それから一月ばかりと申すものは、何事もなくすぎましたが、やがて
夏も真盛りのある日の事、加茂川《かもがわ》の水が一段と眩《まばゆ》く日の光を照り....
「燕と王子」より 著者:有島武郎
にブランコをしたり、葦とお話をしたりして日を過ごしていました。 そのうちに長い
夏もやがて末になって、葡萄の果も紫水晶のようになり、落ちて地にくさったのが、あま....
「もみの木」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
そんなことをきいても、ちっともうれしくありませんでした。 こうして冬が去って、
夏もすぎました。もみの木はずんずんそだっていって、いつもいつもいきいきした、みど....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
たるいこっちゃあないんだというに、困っちまうな。」 「私だって困っている、」とお
夏も差俯向いた。 「月夜で門へ寄合ったという条、大きな野郎が五人三人、こうやって....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
へ来ると、誰とでも喧嘩をするの、」 とはじめて座につき、火鉢の前に落着いた。お
夏もこの時気がついて思わず袖で口を蔽い、 「まあ、」 とばかり、わずかに堪えて....
「春昼」より 著者:泉鏡花
召しがござったら、仮庵室御用にお立て申しまする。 甚だ唐突でありまするが、昨年
夏も、お一人な、やはりかような事から、貴下がたのような御仁の御宿をいたしたことが....
「政談十二社」より 著者:泉鏡花
凭れながら判事は徒然に茶店の婆さんに話しかける。 十二社あたりへ客の寄るのは、
夏も極暑の節|一盛で、やがて初冬にもなれば、上の社の森の中で狐が鳴こうという場所....
「浜菊」より 著者:伊藤左千夫
も腹のどん底を白状すると、お繁さんから今年一月の年賀状の次手《ついで》に、今年の
夏も是非柏崎へお越しを願いたい。今一度お目に掛って信仰上のお話など伺いたく云々《....
「村芝居」より 著者:井上紅梅
の時分わたしの祖母はまだ達者であったが、母もいくらか家事の手伝いをしていたので、
夏も長く帰っていることは出来なかった。ぜひなく墓掃除をすましたあとで、二三日の暇....
「階段」より 著者:海野十三
してみただけでも心臓が締めつけられるような苦しさに襲われるのであった。 それは
夏も過ぎ、涼しい風が爽かに膚を撫でて行く初秋の午後であった。僕は肩から胸へ釣った....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
後不覚で、彼の体重は完全に水戸の身体に移っていた。時刻は午前二時に近かったろう。
夏も過ぎようとする頃で、白夜が次第に夕方と暁方との方へ追いやられ、真夜中の前後四....
「時計屋敷の秘密」より 著者:海野十三
ことをのろった。 建築は手間どって、春から始めた工事がすっかり出来上ったのは、
夏も過ぎ、秋もたけ、木枯《こがらし》の吹きまくったあとに、白いものがちらちらと空....
「獄中記」より 著者:大杉栄
とこぼして言った。 それからしばらくして幸徳に宛てた手紙を出した。 「暑かった
夏も過ぎた。朝夕は涼しすぎるほどになった。そして僕は『少し肥えたようだね』などと....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
もよろしく。さよなら。 * 幸徳秋水宛・明治四十年九月十六日 暑かった
夏もすぎた。朝夕は涼しすぎるほどになった。そして僕は「少し肥えたようだね」などと....
「雛妓」より 著者:岡本かの子
を記して、早くこの苦渋で憂鬱な場面の記述を切上げよう。 「奥さまのかの子さーん」
夏もさ中にかかりながらわたくしは何となく気鬱加減で書斎に床は敷かず枕だけつけて横....