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夕さ
「夕さ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
夕さの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「かんかん虫」より 著者:有島武郎
なって居る。ドゥニパー河の淡水をしたたか交えたケルソンでも海は海だ。風はなくとも
夕されば何処からともなく潮の香が来て、湿っぽく人を包む。蚊柱の声の様に聞こえて来....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
ない統一力によってである。 ゆふされば秋かぜ涼したなばたの天の羽衣たちやかふらむ
夕されば秋風さむしわぎもこがとき洗ひ衣ゆきてはやきむ 万葉 一五 なども民謡風....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
ってしまうと思うがどうであろうか。また用語の類例としては、「繩の浦に塩焼くけぶり
夕されば行き過ぎかねて山に棚引く」(巻三・三五四)があって、私の解釈の無理でない....
「かくれんぼ」より 著者:斎藤緑雨
俊雄はひたすら疇昔を悔いて出入りに世話をやかせぬ神妙さは遊ばぬ前日に三倍し雨晨月
夕さすが思い出すことのありしかど末のためと目をつぶりて折節橋の上で聞くさわぎ唄も....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
日金之助 虚子庵座側 ○ 明治四十年五月四日(葉書) 「七
夕さま」をよんで見ました。あれは大変な傑作です。原稿料を奮発なさい。先達てのは安....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
萩の前にあったのを横の方にポンと飛ばし、 「みどりさんの仇《あだ》を討ちました」
夕されば…… 「しめた!」 最初にやられた太田が飛び出したのは、運悪くまたし....
「九条武子」より 著者:長谷川時雨
わか》れ路《じ》を遠く去り来《き》つ正しともあやまれりとも知らぬ痴人《しれびと》
夕されば今日もかなしき悔《くい》の色|昨日《きそ》よりさらに濃さのまされる 水の....
「源氏物語」より 著者:紫式部
いた。 思はずも井手の中みち隔つとも言はでぞ恋ふる山吹の花 とも言っていた。「
夕されば野辺に鳴くてふかほ鳥の顔に見えつつ忘られなくに」などとも口にしていたが、....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
ようにするというもの。夕顔畠には入るべからず、入ると身が溶けてしまう。この日は七
夕さまが夕顔畠へ入っておられるからというもの。および七夕は七つ時から、ささげ畠へ....
「夜の靴」より 著者:横光利一
ていることだ。今夜も私は襲われて鴨にされ、こうして十年目に巡って来た一刻の夫婦の
夕さえ失った。宿へ帰ったときは妻はもう寝ていたが起きて来た。 「どうでした。今夜....