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寒に
「寒に〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
寒にの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
ることは出来ない。もしそれでも得られるとすれば、炎天に炭火を擁《よう》したり、大
寒に団扇《うちわ》を揮《ふる》ったりする痩《や》せ我慢の幸福ばかりである。
....
「クララの出家」より 著者:有島武郎
時の事である。クララはやはりこの堂母のこの座席に坐っていた。着物を重ねても寒い秋
寒に講壇には真裸なレオというフランシスの伴侶が立っていた。男も女もこの奇異な裸形....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
抱いたのである。が、由来|宿業として情と仇と手のうらかえす雪女郎は、東雲の頃の極
寒に、その気色たちまち変って、拳を上げて、戸を煽り、廂を鼓き、褄を飛ばして棟を蹴....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
従って名実ともに鏨は冴えた、とその道のものは云った。が惜しいかな――去年の冬、厳
寒に身を疼んで、血を咯いて、雪に紅の瓜を刻んだ。 昭和二(一九二七)年五月....
「春の槍から帰って」より 著者:板倉勝宣
も毛皮である。あとは身体を適応させるほか仕方がない。植物質のものを何枚着たって防
寒にはならない。 夏見た小屋は必ずしもあてにならない。場所により小屋により雪の....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
上にあり。寒暖は八十五度くらいにして、リスボンほどに暑きを感ぜず。欧州人の避暑避
寒に来遊する所なり。山上には樹木なく、平地には熱帯植物の道路にそいて樹立するを見....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
は氷のように冷えきっていた。帆村の顔色は悪く、土色をしていた。そしてぶるぶると悪
寒にふるえていた。 「どうした、帆村班員。報告しない前に、なんというざまか」 ....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
かもしれない」 「あんまり真面目くさって、僕を脅すなよ。ひとのわるい」 僕は悪
寒に似たものを感じた。 それから四五日すると、誰も彼もが、急に足許がわるくなっ....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
二十日まで迫って来たのだね。諸君の歳晩苦貧のさま目に見えるようだ。僕はこれから苦
寒にはいって行く。うちの諸君およびその他の諸君によろしく。さよなら。 証拠品の....
「恨みの蠑螺」より 著者:岡本綺堂
」と、こちらの男は答えた。「医者さまは風邪を引いたのだというが、熱がひどいので傷
寒にでもならにゃあいいがと心配しているのだ。どこへ行ったのだか知らねえが、きのう....
「黄八丈の小袖」より 著者:岡本綺堂
…。」 遣瀬ないように身を悶えて、お熊は鳴咽の顔をお菊の膝の上に押付けると、夜
寒に近い此頃の夜にも奉公人の寝衣はまだ薄いので、若い女房の熱い涙はその寝衣を透し....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
」 柴栗の焼いたのを盆に盛って、おげんは行燈の前にその白い顔を見せた。奥州の夜
寒に※もこの頃は鳴き絶えて、庭の銀杏の葉が闇のなかにさらさらと散る音がときどきに....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
しました」 「あるいは仏罰でもござりましょうか。昨年の二月、延光は流行かぜから傷
寒になりまして、三日ばかりで世を去りました。延光が歿しましたので、唯今の俊乗がそ....
「気まぐれの人形師」より 著者:小川未明
ある日のこと、一人の娘は、その町の中を、あちらこちらと歩いていました。しばらく避
寒に、こちらへやってきていたのですけれど、あまり日数もたちましたので、お父さんに....
「三月の空の下」より 著者:小川未明
も暮れ方まで穏やかだったのが夜に入ると、急に風が出はじめました。 ちょうど、悪
寒に襲われた患者のように、常磐木は、その黒い姿を暗の中で、しきりに身震いしていま....