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年の余
「年の余〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
年の余の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ドモ又の死」より 著者:有島武郎
ないんだもの。画なんてちっとも売れない画かきばかりの、こんな穢い小屋に、私もう半
年の余も通っていてよ。よほどありがたく思っていいわけだわ。それを人の気も知らない....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
、縁があったらと、思詰め、念じ切っておりました。 こんなものでも、一つ家に、十
年の余も辛抱をしますうちには、お一人やお二方、相談をして下さる方のないこともなか....
「両国の秋」より 著者:岡本綺堂
ろで、そりゃあ柳に受けているだけの義理もあろうというもんだ。なにしろ、かれこれ一
年の余もああして世話になった以上は……。おいらっちのようなこんな人間でも、人の世....
「天草四郎の妖術」より 著者:国枝史郎
るでは無いか。迷信の力ほど恐ろしいものは無い」 「三月何うかと案じていたのに、一
年の余も持ち堪えているとは、農民兵とて馬鹿にならぬ。天童降来して宗徒を護ると斯う....
「安吾下田外史」より 著者:坂口安吾
。 しかし日本側には彼の誠意や人柄は理解されなかったので交渉は進まず、下田で一
年の余ももたついた。唐人お吉が登場するのは翌年五月のことで上陸後九ヶ月目だ。 ....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
海女にあこがれているのである。彼女らの生活にふれてみたいのだ。なぜなら彼女らは千
年の余、先祖代々同じ生業をくりかえし、海産物の生態に変化がなかった如くに、彼女ら....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
。ところが、この古墳は大石のフタを外さないと中へふみこめないのです。そのために千
年の余も盗人に掘られることがなかったのでしょう。村の者が集まって、大がかりに力を....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
居りまするが、さっぱり若旦那さまの方からお音信がございません、昨年から引続き満一
年の余になりまするのに、お手紙一つまいりませんから、お案じは御尤と存じますけれど....
「家」より 著者:島崎藤村
ずらしく早く起きました。下宿の膳に対って、つくづく今朝は考えました……なにしろ一
年の余にも成るのに、未だこうしてブラブラしているんですからネ……」 正太は激昂....
「新生」より 著者:島崎藤村
学芸そのものすら荒れ廃《すた》れた。書棚《しょだな》の戸を開けて見た。そこには半
年の余も溜《たま》った塵埃《ほこり》が書籍という書籍を埋めていた。壁の側に立って....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
ういう吉左衛門も、代を跡目相続の半蔵に譲り、庄屋本陣|問屋の三役を退いてから、半
年の余になる。前の年、文久二年の夏から秋へかけては、彼もまだ病床についていて、江....
「うつり香」より 著者:近松秋江
んなに女というものに興味を持って話をするのは、まだ一緒に学校にいっている時から十
年の余知っている仲だが、ついぞこれまでに聞かぬことである。 「これは、よっぽど執....
「あらくれ」より 著者:徳田秋声
れなれ》しくなった様子に、厭気のさして来ていることが可悔《くやし》かった。
二
年の余《よ》も床についていた前《せん》の上《かみ》さんの生きているうちから、ちょ....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
葉子の噂もあまり香ばしいものではなかった。 加世子の訃音を受け取った葉子が、半
年の余も閉じ籠もっていた海岸の家を出て、東京へ出て来たのは、加世子の葬式がすんで....
「縮図」より 著者:徳田秋声
て来たわ。」 「どういうふうに。」 「どうといって説明はできないけれど、何しろ一
年の余も大陸の風に吹かれていましたから。」 ぼつぼつ話しながら、二人は青嵐荘近....