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底が
「底が〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
底がの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「初雪」より 著者:秋田滋
別なことを考えていた。 冬が来た。雨の多い、寒いノルマンディーの冬が来た。空の
底がぬけでもしたように、来る日も来る日も、雨が、空に向って刄のように立っている、....
「竜」より 著者:芥川竜之介
蹲《うずくま》ってしまいました。
「けれども元より叔母の尼には、恵印のそんな腹の
底が呑みこめる訳もございませんから、こちらは頭巾《ずきん》もずり落ちるほど一生懸....
「或る女」より 著者:有島武郎
葉子の心の周囲にそれまで響いていた音楽は、その瞬間ぱったり静まってしまって、耳の
底がかーんとするほど空恐ろしい寂莫《せきばく》の中に、船の舳《へさき》のほうで氷....
「或る女」より 著者:有島武郎
しかしそれらは奇妙にも葉子とは全く無関係で没交渉だった。葉子のいる所にはどこにも
底がない事を知らねばならなかった。深い谷に誤って落ち込んだ人が落ちた瞬間に感ずる....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
と咲いてはすぐ散って行く。 船は縄に引かれてぐんぐん陸のほうへ近寄って行く。水
底が浅くなったために無二無三に乱れ立ち騒ぐ波濤の中を、互いにしっかりしがみ合った....
「親子」より 著者:有島武郎
たちのこうした態度も快くなかった。東京を発つ時からなんとなくいらいらしていた心の
底が、いよいよはっきり焦らつくのを彼は感じた。そして彼はすべてのことを思うままに....
「人魚のひいさま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
すから、みんなして船のそばへおよいでいって、やさしい歌をうたってやりました。海の
底がどんなにうつくしいか、だから船人たちはしずむことをそんなにこわがるにはおよば....
「ひこうかばん」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
突の穴をぬけて、雲をつきぬけて、とおくへとおくへとんでいきました。でも、かばんの
底が、みしみしいうたんびに、むすこは、はらはらしました。途中でばらばらになって、....
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
して我々はしかく軽々しく不徹底呼ばわりをすることができよう。そうしてまたその不徹
底が、たとい論者のいわゆる自己主張の思想からいっては不徹底であるにしても、自然主....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
最も有力なる力である。外交は武力を背景として行なわれる。 この国家間の争いの徹
底が戦争である。戦争の特異さは武力をも直接に使用する事である。すなわち戦争を定義....
「怨霊借用」より 著者:泉鏡花
て、揉んでいる。 「で、旦那、身投げがござりましてから、その釜ヶ淵……これはただ
底が深いというだけの事でありましょうで、以来そこを、提灯ヶ淵――これは死にます時....
「海異記」より 著者:泉鏡花
、空だか水だか分らねえ。はあ、昼間見る遠い処の山の上を、ふわふわと歩行くようで、
底が轟々と沸えくり返るだ。 ア、ホイ、ホイ、アホイと変な声が、真暗な海にも隅が....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
える内に、拾い上げた膝の上は、早や隙間なく落葉に埋もるる。 空を仰ぐと、天井は
底がなく、暗夜の深山にある心地。 おお、この森を峠にして、こんな晩、中空を越す....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
こりゃね、神通川の音と、立山の地獄谷の音が一所になって聞えるんだって言うんだ。地
底がそこらまで続いているんだって、何でもないよ。」 神通は富山市の北端を流るる....
「沼夫人」より 著者:泉鏡花
海を抱いた出崎の隅だけ朗かな青空……でも、何だか、もう一|拭い拭を掛けたいように
底が澄まず、ちょうど海の果と思う処に、あるかなし墨を引いた曇が亘って、驚破と云う....