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引かれ
「引かれ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
引かれの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
》り鐘《がね》だけ見える鐘楼《しゅろう》の内部。撞木《しゅもく》は誰かの手に綱を
引かれ、徐《おもむ》ろに鐘を鳴らしはじめる。一度、二度、三度、――鐘楼の外は松の....
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
路《すざくおおじ》へ押し出すと、みぞをあふれた泥水《どろみず》が、くぼ地くぼ地へ
引かれるようにやみにまぎれて、どこへ行ったか、たちまちのうちに、見えなくなった。....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
ございましょう。御胸に迫っていた太刀先さえ、この時はもう自然と、車の外の月明りへ
引かれていたと申しますから。
「なぜと申せ。」と、若殿様は言葉を御継ぎになって、....
「おぎん」より 著者:芥川竜之介
ん孫七《まごしち》を始め三人の宗徒《しゅうと》は、村はずれの刑場《けいじょう》へ
引かれる途中も、恐れる気色《けしき》は見えなかった。刑場はちょうど墓原《はかはら....
「将軍」より 著者:芥川竜之介
木《ひょうしぎ》が響いた。と思うとその幕は、余興掛の少尉の手に、するすると一方へ
引かれて行った。
舞台は日本の室内だった。それが米屋の店だと云う事は、一隅に積....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
なお》も船の纜《ともづな》に取りつき、腰になり脇になり、丈《たけ》の及ぶほどは、
引かれておわしけるが、丈も及ばぬほどにもなりしかば、また空《むな》しき渚《なぎさ....
「或る女」より 著者:有島武郎
をするのかわからないようなたかが事務長になんの興味があるものか。あんな人間に気を
引かれるくらいなら、自分はとうに喜んで木村の愛になずいているのだ。見当違いもいい....
「或る女」より 著者:有島武郎
《も》れ上がった砂丘《さきゅう》のほうに続く砂道をのぼり始めた。葉子は倉地に手を
引かれて息気《いき》をせいせいいわせながら、筋肉が強直《きょうちょく》するように....
「広津氏に答う」より 著者:有島武郎
うは思わないのだ。私のこんな気持ちに対する反証として、よくロシアの啓蒙運動が例を
引かれるようだ。ロシアの民衆が無智の惰眠をむさぼっていたころに、いわゆる、ブルジ....
「溺れかけた兄妹」より 著者:有島武郎
私を睨《にら》みつけるように見えます。私も前に泳ぎながら心は後《うしろ》にばかり
引かれました。幾度《いくど》も妹のいる方へ泳いで行《い》こうかと思いました。けれ....
「星座」より 著者:有島武郎
する番が来た」と言いながら、悪魔のように殺気立った群衆に取り囲まれて保安裁判所に
引かれていく……
仏国革命に現われでる代表的人物の中でことに気に入ったマラーの....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
花は間を置いて怪火のようにはるかの空にぱっと咲いてはすぐ散って行く。 船は縄に
引かれてぐんぐん陸のほうへ近寄って行く。水底が浅くなったために無二無三に乱れ立ち....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
が知られており、この物はいろいろな築造の用途に都合の良い性質によって特別の注意を
引かれていたものである。タレース(Thales)は、また実に(西暦紀元前約五五〇....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
でした。 とうとう堪えきれなくなって、私はいつしか切株から離れ、あたかも磁石に
引かれる鉄片のように、一|歩良人の方へと近づいたのでございます……。 が、その....
「大利根の大物釣」より 著者:石井研堂
せる釣具にせよ、首尾よく挙げ得るや否やを、気遣うことも頻りなり。 引き寄せては
引かれ、寄せては
引かれ、数回くり返せども、敵の力は、少しも衰えず。其の引き去るに....