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引き結
「引き結〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
引き結の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雛妓」より 著者:岡本かの子
しと同名の呼名である。わたくしと逸作は、眼を円くして見合い、含み笑いを唇できっと
引き結んだ。 もう一度、 「かの子さーん」と聞えた。すると、襖の外の廊下で案外....
「ガルスワーシーの家」より 著者:岡本かの子
ったふうに、「その通り」と相槌をうった。 話が余りにまとまりよく、そして鮮かに
引き結ばれたので、その後に残った却って興味索然とした空白が四ツの顔をただまじまじ....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
焦心りながらも、しかし武術のたしなみはある、決して口で呼吸をしないで、唇をかたく
引き結び不安と殺気とで眼を輝かせ、そういう町通りを人目も恥じず、鈴江は走りに走っ....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
しては晩年の作に属するものであろう。 ○ 磐代の浜松が枝を
引き結び真幸くあらば亦かへり見む 〔巻二・一四一〕 有間皇子 有間皇子(孝徳天....
「恐怖城」より 著者:佐左木俊郎
え」 「では、わたしそうするわ」 蔦代は決心の表情を見せて、その小さな唇を固く
引き結んだ。正勝は妹のその顔に見入りながら、長い鞭をしなしなと撓《たわ》めた。 ....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
球紬の綿入れ二枚重ねしをふわりと打ちきすれば、武男は無造作に白縮緬の兵児帯尻高に
引き結び、やおら安楽|椅子に倚りぬ。洋服の塵を払いて次の間の衣桁にかけ、「紅茶を....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
、手足は糸のように痩せているのに、眼ばかりは火がついたように逞ましく光っている。
引き結んだ唇は朱の刺青をしたかと思われるほど赤く生々しい。これはもう人間の面相で....
「魔都」より 著者:久生十蘭
むしろ芸術家とでもいいたいような秀麗な額を深く俯向け、形のいい唇をキッと一文字に
引き結んで、時々額越しに困惑したような素早い視線をチラチラと真名古の方に走らせる....