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忘れられる
「忘れられる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
忘れられるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
とさえ、思った事がある。そうしたら、兄も自分を憎まなくなるだろうし、自分も沙金を
忘れられるだろう。そう思って、よそながら暇《いとま》ごいをするつもりで、兄の所へ....
「大利根の大物釣」より 著者:石井研堂
ませんよ。釣だと思うからですが、生命のやり取りをする戦争だと思えば、淦取一つでも
忘れられる筈無いですが。』 漁『ほんに、其の心がけでやってくれるから、嬉しいね。....
「心中浪華の春雨」より 著者:岡本綺堂
とでは六三郎はいつまでも日蔭者で、晴れて世間を渡ることもできまい。いっそ世間から
忘れられるように当分は他国へやった方がいいかとも思った。 「お前も科人《とがにん....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
にわたくしの心のうちに残っています。それもわたくしが天国へ昇ってしまえば、みんな
忘れられるでしょう。おお、あなたの体質には、わたくしの体質のうちにあったよりも、....
「夜光虫」より 著者:織田作之助
たが、しかし、その美しく整った顔には、見覚えがあった。 忘れもしない――いや、
忘れられるものか――雪子だった。 雪子――阿倍野橋の宿屋で小沢の帰りを待ってい....
「雪の夜」より 著者:織田作之助
って来て、貧乏ぐらしよりも辛かった……。 そんなことがあってみれば、松本の顔が
忘れられる筈もない。げんに眼の前にして、虚心で居れるわけもない。坂田は怖いものを....
「夜の構図」より 著者:織田作之助
の死亡広告を自分で新聞に出している男? こんな奇妙な男の名は、忘れようとしても
忘れられるものではない。 しかし、その男の名を! 今この東京劇場の地下室で聴こ....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
とであった。この再婚を知ったときの女王さまの怒りや、世のとかくの陰口は、やがては
忘れられる一つの雲行きにすぎなかったが、エセックスが女王の輝かしき寵臣レスター伯....
「審判」より 著者:カフカフランツ
加える。しかし遺憾ながら、これもたいていはほんとうでなく、最初の願書は普通は置き
忘れられるか、あるいはほとんど失われてしまうかして、たとい最後まで保存されたにし....
「変身」より 著者:カフカフランツ
ってきたときに、なんにも変っていないことを見て、それだけたやすくそれまでのことが
忘れられるようにしておくことがいちばんいい、とわたしは思うよ」 母親のこうした....
「小公女」より 著者:菊池寛
歴史の勉強なんか、殊にやめられないわ。ヘンリイ八世に六人の妃があったことなんか、
忘れられるもんですか。」 セエラの身の上が、こういうように変ると同時に、お友達....
「くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
の称呼がなかったとは断定し難い。言語には往々死生のあるもので、古い語が全く廃れて
忘れられるということは、その例甚だ多いものなることをも考えなければならぬ。されば....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
職務に服したものであった。後いつとはなく諸陵寮の管理も廃し、陵墓多くはその所在を
忘れられるようになっては、陵戸守戸の末路も不明になってしまった。 陵戸は大宝令....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
その各種のものが別々の名で呼ばれて、これを総括したはずのショウモンの名はようやく
忘れられるに至ったのであろう。 ショウモンジのことは例の柳田君の『郷土研究』(....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
る様になると、自然に俳優の身分が上がって、旧時の河原乞食と云われた賤者時代の事が
忘れられると同じく、同じ名前の家人でいながら、もはや家人は賤民の列から解放された....