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「思ひ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

思ひの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
蛇の花嫁」より 著者:大手拓次
て 秋の日は うすくして 衣に透《す》けり 秋の日は みえざるごとく とほくして思ひのかげを うごかせり 二人静 汝《な》がこゑは 月の夜《よ》にゆるる 二....
美術曲芸しん粉細工」より 著者:阿部徳蔵
たが、ねが働きものゝ彼としては、遊んで暮すといふことの方が辛かつた。その時、ふと思ひついたのはしん粉細工だつた。 『面白い、暇つぶしにひとつ、大道でしん粉細工を....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
に此の以上の犠牲者を出さないようにと、心から祈って居ります。(昭和12・8稿・『思ひ出草』所収) 苦力とシナ兵 昨今は到るところで満洲の話が出るので、わたしも....
『新訳源氏物語』初版の序」より 著者:上田敏
めざましく、あはれ、いと寒しや、ことしこそ、なりはひに頼む所少く、田舎のかよひも思ひがけねば、いと心|細けれ、北殿こそ聞き給へや」とあるには、半蔀几帳の屋内より....
寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
けに、今夜の宿もよろしくなかったらしく、紀行には「其夜は雨ふりて寝心も好からんと思ひのほかにて、蚤多く眠りかね、五時に起き出で、支度なしたり。」とある。行く先き....
島木赤彦氏」より 著者:芥川竜之介
だに寂しい気がしてならないのである。 魂はいづれの空に行くならん我に用なきことを思ひ居り これは島木さんの述懐ばかりではない。同時に又この文章を書いている病中の僕の心もちである。(十五・九・二)....
秋の筑波山」より 著者:大町桂月
だ、ぢきだ、男だ。辛捧せよと呼びかはして行く程に、灯光路に当る。これが筑波町かと思ひの外、山中の一軒家也。まだ何町あるかと聞けば、もう二三町也。この闇きに、提灯....
春昼後刻」より 著者:泉鏡花
この歌は、平安朝に艶名一世を圧した、田かりける童に襖をかりて、あをかりしより思ひそめてき、とあこがれた情に感じて、奥へと言ひて呼び入れけるとなむ……名媛の作....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
に至りては愈々その異なるを覚えしかども尚悟らず、こは眼鏡の曇りたる故ならめと謬り思ひて、俗に本玉とかいふ水晶製の眼鏡の価|貴きをも厭はで此彼と多く購ひ求めて掛替....
謡曲と画題」より 著者:上村松園
歳になりて候。あまりに故郷の事心もとなく候程に、召使ひ候夕霧と申す女を下さばやと思ひ候。いかに夕霧、あまりに故郷心もとなく候程に、おことを下し候べし。この年の暮....
アラン島」より 著者:片山広子
いての夢は振りおとしてゐるけれども。 イモをながめながら私は「アラン」の映画を思ひ出し、「アラン」からシングに飛び、シングから二十世紀の朝の希望に充ちた世界に....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
我に便よき説をも案じ出して、かかる折なほ独善の道を守らば弥々道に背かんなど自らも思ひ人にもいひて節を折るべきに、さはなくてあくまでも道を守りてその節を渝へず、父....
西航日録」より 著者:井上円了
深くとざし、峰頂を望むことを得ざりしは遺憾なり。 スノードン富士見し人に恥かしく思ひけるにや姿かくせり また一日、ベセスダ(Bethesda)と名づくる山間の....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
夕、船医秋洲氏の好意により、牛鍋会を催す。一酔の後、戯れに「ヤギと聞き羊ならんと思ひしが、日光丸の大船長」の狂歌を船長に贈り、 日光船内有敵、秋津洲裏一男児。 ....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
歌ざまの多く侍るなり。 この言葉は本当である。 今日よりはたつ夏衣うすくとのみや思ひわたらむ 山彦のこたふる山の時鳥ひと声ぞ聞く 胸は富士袖は清見が関なれや烟も....