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惚れ込
「惚れ込〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
惚れ込の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
相談があるんだそうです。馬道《うまみち》の上州屋という質屋の息子がひどく妹の方に
惚れ込んでしまって、三百両の支度金でぜひ嫁に貰いたいと、しきりに云い込んで来てい....
「耽溺」より 著者:岩野泡鳴
ざりませんか?」 「そりゃア、叔母さんの言うのももっともです、しかし、まア、男が
惚れ込んだ以上は、そうしてやりたくなるんでしょうから――」 「吉弥も馬鹿です。男....
「新釈諸国噺」より 著者:太宰治
れこそほんものの候言葉で、昨日のお礼を申し、統領の鷹揚な挙措や立派な口髭に一目で
惚れ込み、お礼だけ言う筈のところを、つい、ふつつかな娘ながら、とこちらのほうから....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
ましたとえ」 志「あの時僕が君を連れて行ったのが過りで、向うのお嬢がぞっこん君に
惚れ込んだ様子だ、あの時何か小座敷で訳があったに違いないが、深い事でもなかろうが....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
して島原祇園の艶色には横眼遣い一トつせず、おのが手作りの弁天様に涎流して余念なく
惚れ込み、琴三味線のあじな小歌は聞もせねど、夢の中には緊那羅神の声を耳にするまで....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
話していた。田舎《いなか》――において、イタリー人の二人の姉妹の娘が、一人の男に
惚れ込んだ。どちらも喜んで自分を犠牲にすることができなかったので、どちらが譲歩す....
「霊感」より 著者:豊島与志雄
て一徹な気象で、単純で、性急でした。達吉の母親の友だちというそのひとに、すっかり
惚れ込んで、是非とも連れて来てほしいと達吉に依頼しました。丁度、建て増しのために....
「大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
とがない。それだのに今度の紫錦ばかりは、そういう事にいかなかった。つまりぞっこん
惚れ込んだのであった。 こういう男女の落ち行く先は、古来往来同一である。夫婦に....
「マレー俳優の死」より 著者:岡本綺堂
ような噂のある女でしたが、年は二十七、八で容貌はなかなかいい。それがひどくアンに
惚れ込んで、どうして近付いたか知らないが、とうとう二人のあいだには恋愛関係が結び....
「なよたけ」より 著者:加藤道夫
少し考えてみなければなりませんでしたな。む。さようでございますとも。いくら手前に
惚れ込んだと申しましても、……四十年間、年もとらずに娘のまんまで手前を待ってるな....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
か知りませんが、ずっと前から親しい間柄であったのです)。すると、平尾さんが大変|
惚れ込み、どうか、これを譲ってくれといいました。しかし、後藤君は、実はこの不動だ....
「沼畔小話集」より 著者:犬田卯
に、その君の高潔なる犠牲的精神と、現代、農村青年のみが持っている本当の真面目さに
惚れ込んだよ。それでだね、どうだね、折入って話したいことがあるんだが……」 若....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
からマダ発表する時期にならない、」とばかりで明言しなかった。が、「一見して気象に
惚れ込んだ、共に人生を語るに足ると信じたのだ、」と深く思込んだ気色だった。 折....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
それのみならず法王はツァンニー・ケンボの言う事なればどういう事でも肯くという程に
惚れ込んでしまった。そこでまず上の方の勢力をツァンニー・ケンボそれ自身に集むるこ....
「握り寿司の名人」より 著者:北大路魯山人
こへゆくと久兵衛はまったく違い、性|濶達であり、その明快な性格にひとはおのずから
惚れ込んで、彼の店にお百度を踏みつつあるのが現状だ。寿司屋久兵衛の魅力は大したも....