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手を袖に
「手を袖に〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
手を袖にの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
は、それを表向きの職として世に立つことは出来ない。さりとてもう一人前の若い者が、
手を袖にして叔父や叔母の厄介にもなっていられないので、差しあたっては昔の烏帽子折....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
は果たして加賀屋に近い横町の暗い蔭にはいった。そこで彼は頬かむりを締め直して、両
手を袖にしながら再びしばらくたたずんでいると、やがて女の下駄の音がきこえた。女は....
「犬神娘」より 著者:国枝史郎
をあげた例の女の側に、佇んでいるではございませんか。合羽を着、道中差しを差し、両
手を袖に入れている恰好は、博徒か道中師かといいたげで、厭な感じのする男でした。三....
「運命」より 著者:幸田露伴
て薄きものにあらずして何ぞや。斉黄の輩の為さんとするところ是の如くなれば、燕王等
手を袖にし息を屏くるも亦削奪罪責を免かれざらんとす。太祖の血を承けて、英雄傑特の....
「千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
車場前の通を横ぎって、真綿帽子やフランネルの布で頭を包んだ男だの、手拭を冠って両
手を袖に隠した女だのの行き過ぎるのに遭った。往来の人々は、いずれも鼻汁をすすった....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
を、おしのびの南町奉行大岡越前守忠相、自邸の庭でも逍遙《しょうよう》するように片
手を袖に悠然と縫ってゆく。
すこし離れてお供をする用人伊吹大作は、ともすれば主....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
、機《はた》を織る者もなく、器械を製する者もなく、額に汗して土地を耕すか、または
手を袖にしていたずらに日月を消するのみにて、いっさいの製作品は英仏の輸入を仰ぎ、....
「源氏物語」より 著者:紫式部
りつれば袖こそ匂へ梅の花ありとやここに鶯ぞ啼く)と口ずさんで、花をお持ちになった
手を袖に引き入れながら、御簾を掲げて外を見ておいでになる姿は、ゆめにも院などとい....
「三国志」より 著者:吉川英治
ん」 さっきから黙って傍らに聞いていた孔明は、ふたりが激越に云い争うのを見て、
手を袖に入れ、何がおかしいのか、しきりと笑いこけていた。 周瑜は、孔明の無礼を....
「三国志」より 著者:吉川英治
りますまい」 「しかし、このままにしておいたらいつの日、荊州が呉にかえるぞ」 「
手を袖にして、荊州を取り返してご覧にいれましょう」 「そんな名案があるのか?」 ....