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「捌か〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

捌かの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
春昼後刻」より 著者:泉鏡花
かくしっとりと、内端に掻込んだ足袋で留まって、其処から襦袢の友染が、豊かに膝まで捌かれた。雪駄は一ツ土に脱いで、片足はしなやかに、草に曲げているのである。 前....
多神教」より 著者:泉鏡花
ばたするなりゃ、手取り足取り……村の衆にも手伝わせて、その婦の上衣を引剥げ。髪を捌かせ、鉄輪を頭に、九つか、七つか、蝋燭を燃して、めらめらと、蛇の舌の如く頂かせ....
死剣と生縄」より 著者:江見水蔭
。 迚も一通りや二通りで、解決の着くべき問題では無かったのを、小虎の為に簡単に捌かれたので有った。竜次郎は唯只運命の奇なるに驚くのみで有った。 ....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
てなるだけ国外から入り込まないように努めます。そして国内で収穫れたものだけを売り捌かせますので、その国内だけでは、豊作、凶作に拘らず、農作物の値段は適当に保たれ....
」より 著者:岡本かの子
もの馴れた敏捷な所作だった。長さ二十五フィート、重量五貫目のスカールは、縦横に捌かれ、いま一葉の蘆の葉となって、娘の雄偉な身体を乗せている。室子はオールでバラ....
S夫人への手紙」より 著者:岸田国士
いう生活をしていない製造者の手で製作され、そういう生活になれない商人によつて売り捌かれているのです。そこへもつて来て、多くは同じように洋風生活の経験の浅い需要者....
雪たたき」より 著者:幸田露伴
らさまには話せぬ事情を抱いていて、笛の事だけを云ったところを、斯様すらりと見事に捌かれて、今更に女は窮して終った。口がききたくても口がきけぬのである。 「………....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
た。買いつけも売りこみも、兄が一手でやった。大量の荷が送りこまれ、それがどんどん捌かれていった。 兄は自ら小僧たちを雇入れて教育し、指図してめまぐるしく活躍さ....
魔都」より 著者:久生十蘭
わなかった。あたしがこんなに実をつくしているのに、それを、こんな目に、こんな風に捌かれたと思うと、あたしそれが口惜しくて……」 とハンカチを目に持って行く。さ....
名娼満月」より 著者:夢野久作
をして長崎に這入ると、すぐに仲間の抜荷買を呼集め、それからそれへと右から左に荷を捌かせて、忽ちの中に儲けた数万両を、やはり尽く為替にして大阪の三輪鶴に送り付けた....
私本太平記」より 著者:吉川英治
は海外との交易をやらせ、およそ都に見られる唐物のすべては佐女牛の門から密々|市へ捌かれていた物といってよい。そして朝廷の大官は日本政府の名による印可符(許可証)....