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捲き
「捲き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
捲きの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「路上」より 著者:芥川竜之介
の確執《かくしつ》が、同じく『城』同人《どうじん》と云う関係上、藤沢もその渦中へ
捲きこんだのだろうと想像した。が、藤沢はそう思われる事を避けたいのか、いよいよ優....
「竜」より 著者:芥川竜之介
でございます。それが一度鍵の手に群る雲を引っ裂いて、余る勢いに池の水を柱のごとく
捲き起したようでございましたが、恵印の眼にはその刹那、その水煙と雲との間に、金色....
「私の父と母」より 著者:有島武郎
摩の中の小藩の士で、島津家から見れば陪臣であったが、その小藩に起こったお家騒動に
捲き込まれて、琉球《りゅうきゅう》のあるところへ遠島された。それが父の七歳の時ぐ....
「星座」より 著者:有島武郎
て、一つの瀬に近づいたとおもうころ、その瀬によって惹《ひ》き起される空気の動揺に
捲きこまれたのだろうか、たちまち慌《あわた》だしく動き始め、もんどりを打って、横....
「木の子説法」より 著者:泉鏡花
と、あの黒い雲が、聖堂の森の方へと馳ると思うと、頭の上にかぶさって、上野へ旋風を
捲きながら、灰を流すように降って来ました。ひょろひょろの小僧は、叩きつけられたよ....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
になって、前髪をひしと胸に当てました。 呼吸を鎮めて、抱いた腕を、ぐいと背中へ
捲きましたが、 (お退きと云うに。――やあ、お道さんの御母君、御母堂、お記念の肉....
「茸の舞姫」より 著者:泉鏡花
を懸けて、樹の下を出しなの時、 「雨はどうじゃ……ちと曇ったぞ。」と、密と、袖を
捲きながら、紅白の旗のひらひらする、小松大松のあたりを見た。 「あの、大旗が濡れ....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
思うのに、頸には、狼の牙やら、狐の目やら、鼬の足やら、つなぎ合せた長数珠に三重に
捲きながらの指図でござった。 ……不思議というは、青い腰も血の胸も、死骸はすっ....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
の裏垣根に近づいた時、……秋は七草で待遇したろう、枯尾花に白い風が立って、雪が一
捲き頭巾を吹きなぐると、紋の名入の緋葉がちらちらと空に舞った。お京の姿は、傘もた....
「橋」より 著者:池谷信三郎
中へ無雑作に紙幣束をおし込むと、晴やかに微笑みながら、白い腕をなよなよと彼の首に
捲きつけたのだったが、彼は石のように無言のまま、彼女と別れてきたのだった。橋の所....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
下着を襲ね、帯は前で結んでダラリと垂れ、その外に幾条かの、ひらひらした長いものを
捲きつけて居られました。これまで私どもの知っている服装の中では、一|番弁天様のお....
「醜い家鴨の子」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
して、だんだん冬が近づいて、それが散ると、寒い風がその落葉をつかまえて冷い空中に
捲き上げるのでした。霰や雪をもよおす雲は空に低くかかり、大烏は羊歯の上に立って、....
「雪霊続記」より 著者:泉鏡花
大な水の輪に、孑孑虫が引くりかえるような形で、取っては投げられ、掴んでは倒され、
捲き上げては倒されました。 私は――白昼、北海の荒波の上で起る処のこの吹雪の渦....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
たにちがいなかった。 このふしぎな事件は、次の日曜日、教会でさまざまな思わくを
捲きおこした。ひとびとはいくつもの群になって、墓地や、橋や、帽子と南瓜とが発見さ....
「北海道に就いての印象」より 著者:有島武郎
限りの花が開く。人は言葉通りに新たに甦って来る。あの変化、あの心の中にうず/\と
捲き起る生の喜び、それは恐らく熱帯地方に住む人などの夢にも想い見ることの出来ない....