» 掻き鳴

「掻き鳴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

掻き鳴の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ゼーロン」より 著者:牧野信一
なヒクソスの進軍歌を喚《わめ》きたてながら、吾と吾が胸を滅多打ちの銅鑼《どら》と掻き鳴らす乱痴気騒ぎの風を巻き起してここを先途と突進した。なぜなら私は、或る理由....
三つのなぜ」より 著者:芥川竜之介
余りに紅なり。 桂枝は余りに匂ひ高し。 ソロモンはこう歌いながら、大きい竪琴を掻き鳴らした。のみならず絶えず涙を流した。彼の歌は彼に似げない激越の調べを漲らせ....
」より 著者:徳田秋声
半日|喋舌って遊んで行った。宿の娘から借りた琴が、主人公の方の懈い唄の声につれて掻き鳴らされた。 「騒々しくてしかたがない。」 笹村は給仕している女中に顔を顰....
伸子」より 著者:宮本百合子
られぬ幸福が舞い降りているように見えた。伸子は突然、何でもよい、楽器でも、力一杯掻き鳴らし、自分を溺らすこの寂しさを破りたい衝動を感じた。彼女は寝台のはしに腰か....
地は饒なり」より 著者:宮本百合子
ライアをとりあげました。 そして、七匹の青|蜘蛛《ぐも》が張りわたしている絃を掻き鳴らし始めると、二人のお爺さんは、睡蓮の花を静かに左や右に揺り、いっぱいに咲....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
せるところは響かせます。小絃《しょうげん》は切々《せつせつ》として、私語のように掻き鳴らすところは鳴らします。宮商角徴羽《きゅうしょうかくちう》の調べも、乱すま....
茶色っぽい町」より 著者:宮本百合子
オリンのようではなく、ピアノのような音なのをその時始めて知った。女は、両手で絃を掻き鳴らしながら、高い、顫える声で三つばかり歌を唄って引っ込んだ。何を唄ったのだ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
る素振《そぶり》を示す者がある。老巧者がそれをささえる。子供は頓着なしにギターを掻き鳴らす。けれども以前のように浮き立たない。 そこへ賑やかな鳴り物が入って、....
源氏物語」より 著者:紫式部
かな風の身にしむように吹き込んでくるのにお誘われになって、宮は十三絃をほのかにお掻き鳴らしになるのであった。この情趣に大将の心はいっそう惹かれて、より多くを望む....
地上」より 著者:島田清次郎
えた。階下の食堂では、熱帯性植物の青い厚い葉蔭から、若い絵師の一群がマンドリンを掻き鳴らしている姿が覗かれた。 「二階へ行くよ。おい、二階のあの奥の方へ通してく....
レモンの花の咲く丘へ」より 著者:国枝史郎
して「暗と血薔薇」を歌ってか。 白髪の音楽家 何かは存じませぬが、まずこのように掻き鳴らします。(と銀の竪琴をかき鳴らす)この銀の音を聞く時は、(凄惨たる音調と....
棚田裁判長の怪死」より 著者:橘外男
ポンポンと涼しい音が、先生の枯れた指の先から迸り出てくるのです。しばらくそうして掻き鳴らしているうちに、曲意が飲み込めたのでしょう、改めて先生は初めから緩やかな....
私本太平記」より 著者:吉川英治
苦痛をそれに忘れたいとする容子らしく、すると次の間では、畏まって、ただちに琵琶を掻き鳴らす者があった。尊氏の息づかいも、苦患とたたかっている炎の眉も、それを聞い....
ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
――その数年前まで存命していたフランツ・リストが、そこに来て魔力あるアルペジオを掻き鳴らすこともしばしばであったその家を訪れて、バッハやヘンデルやベートーヴェン....