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擢んで
「擢んで〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
擢んでの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「沼夫人」より 著者:泉鏡花
… と鳴く。 ぎょっとして、仰いで見る、月影に、森なす大芭蕉の葉の、沼の上へ
擢んでたのが、峰から伸出いて覗くかと、頭に高う、さながら馬の鬣のごとく、譬えば長....
「明治の文学の開拓者」より 著者:内田魯庵
ク威力あらしめたるは一に坪内君の功労である。文部大臣が三君の中先ず第一に坪内君を
擢んで報ゆるに博士の学位を以てしたのは推薦者たる大学もまた坪内君の功労を認めざる....
「ドナウ源流行」より 著者:斎藤茂吉
祝福した。 汽車は Ulm について僕は下車した。伽藍の大きいのが直ぐ家並から
擢んでて見える。午にはまだだいぶあるので、僕は手提かばんを停車場に預けて町へ出掛....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
えて心より悦んだ。 むかし支那に焦澹園という儒者があった。多くの学者のなかから
擢んでられて東宮侍講となったが、あるとき進講していると、御庭の立木に飛んで来て、....
「断橋奇聞」より 著者:田中貢太郎
書に心をひそめていたが、やがてその日がきたので、試験に応じてみると及第して高科に
擢んでられた。 一方劉万戸の方では、秀英を高位高官の者からもらいにくるので、そ....
「魔都」より 著者:久生十蘭
長の幸田節三に囲われているので酒月はその恩に感じ何かにつけて「夕陽新聞」に忠勤を
擢んでてやろうとした際であったから、この不可思議な出来事を目撃するとすぐその足で....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
帰邸すると、勝重は妻に向い、任官の沙汰を告げていうには、
(古来から顕職の栄位に
擢んでられて、却ってために、家を亡ぼし、身を害した者が史上にも多い。その因を思う....