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明け放
「明け放〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
明け放の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「影」より 著者:芥川竜之介
ように二階の窓を見上げた。窓は、――二階の寝室の窓は、硝子《ガラス》戸をすっかり
明け放った向うに、明るい室内を覗《のぞ》かせている。そうしてそこから流れる光が、....
「或る女」より 著者:有島武郎
。天気がいいので女中たちははしゃぎきった冗談などを言い言いあらゆる部屋《へや》を
明け放して、仰山《ぎょうさん》らしくはたきや箒《ほうき》の音を立てた。そしてただ....
「白蛇の死」より 著者:海野十三
しの有力な嫌疑者として、主任と入れ違いに拘引されていたのであった。 やがて夜は
明け放れた。世間は綻び初めた花の噂に浮き立っていたが、警察署内の取調べ室では、極....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
壇の陰に潜んでいた。もうよかろうというので恐る恐る頭をあげて窓の方をみると、窓は
明け放しになったままで、もう怪漢の姿がなかった。ホッと息をついた蝋山教授は、この....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
して夜は更けていった。というよりも暁を迎えたのであった。 五月二十七日 ◯夜は
明け放たれた。起出てみたが、夢のような気がする。 六月十日 敵機の本土爆撃は....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
でややこしくなったのであるが、誰しもまさかトランクが悠々と絨氈の上から腰をあげ、
明け放しの硝子戸の間から、朧月夜《おぼろづきよ》の戸外へと彷徨《さまよ》い出たも....
「人造人間の秘密」より 著者:海野十三
ずかずの呪いのことばを、地平線のあなたに投げつけた。はるかうしろの、もうすっかり
明け放れた地平線上には、いつの間に追いついたのか、三四百人の人造人間部隊が、肩を....
「暗号音盤事件」より 著者:海野十三
贅沢心を、或る日白木豹二が、一撃のもとに打ち壊してしまった。彼はその前夜から宿を
明け放しであったが、正午ごろになって、ふらりと私の部屋にとびこんできて、オーバー....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
て、肺腑をしぼるような声で、最後の言葉を送った。 そのとき、夜は、ほのぼのと、
明け放れた。頭上には、精鋭なるドイツ機隊の翼の輝き、そして海岸には、平舟の舷をの....
「崩れる鬼影」より 著者:海野十三
の空が白んできました。生き残った雄鶏が元気なときをつくると、やがて夜はほのぼのと
明け放れました。 「やあ」 「やあ」 目醒めた警備の人々は、相手の真黒に汚れた....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
艦は巧みなる潜航をつづけ、北東へずんずん脱出してゆくうち、いつしか夜はほのぼのと
明け放れた。 柳下航空兵曹長は、目ざめるとともに、昨夜の死の偵察のときに、空中....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
傍に抛りだした。 だが、この煙草入れの持ち主は、誰であろうか? 夜がすっかり
明け放れた。 戸外は大きな叫び声がしている。誰か通行人が、お千の死体を見つけた....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
て引上げた、白い太脛が見えると思うと、朝靄の中に見えなくなった。 やがて、夜が
明け放れた時、お兼は新庄の山の頂を越えた、その時は、裾を紮げ、荷を担ぎ、蝙蝠傘を....
「米」より 著者:犬田卯
としていた沼岸の掘割沿いの田が、どくどくと雨水を吸い、軟かく溶けて来ていたのだ。
明け放れの早い六月の空には何時か太陽が昇って、沼向うの平野はひときわ明るく黄金色....
「あゝ二十年」より 著者:上村松園
でした。 私は毎朝五時には起床いたしまして、すぐ身を浄め、画室の障子をからっと
明け放します。午前五時といいますと、夜色がやっと
明け放れまして早晨の爽気が漂うて....