» 春待

「春待〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

春待の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
新生」より 著者:島崎藤村
郷の客舎で越した。 黄なミモザの花や小さな水仙のようなナアシスに僅《わずか》に春待つ心を慰める翌年の二月半のことであった。一旦消息の絶えた節子からの便《たよ》....
千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
学校の往還に――すべての物が白雪に掩われている中で――日の映った石垣の間などに春待顔な雑草を見つけることは、私の楽みに成って来た。長い間の冬籠りだ。せめて路傍....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
さなかったが、秀作は肩にする鉄砲に物を言わせ、雉でも打ちに行くらしいその猟師筒に春待つ心を語らせて、来たるべき時代のために勤王の味方に立とうとするものはここにも....
」より 著者:島崎藤村
では朝から餅搗を始めて、それが壁一重隔てて地響のように聞えて来る。三吉の家でも、春待宿のいとなみに忙しかった。門松は入口のところに飾り付けられた。三吉は南向の日....
源氏物語」より 著者:紫式部
いる子供は、外の童女と違った洗練された身のとりなしも見えた。お手紙は、 心から春待つ園はわが宿の紅葉を風のつてにだに見よ というのであった。若い女房たちは....
源氏物語」より 著者:紫式部
の多くが参会された。このごろ中宮は御所から帰っておいでになった。去年の秋「心から春待つ園」の挑戦的な歌をお送りになったお返しをするのに適した時期であると紫の女王....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
へし」(巻十七・三九七三)がある。 ○ 百済野の萩の古枝に春待つと居りし鶯鳴きにけむかも 〔巻八・一四三一〕 山部赤人 山部赤人の歌で、....
飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
取替えて貰おう。」と、霎時して重太郎は自分の枝を出した。お葉も自分の枝を出した。春待顔に紅い蕾を着けた椿の二枝は、二人の手に因て交換されたのである。 重太郎は....