» 暖簾を分け

「暖簾を分け〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

暖簾を分けの前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
ったか、主税と入違いに小戻りして、洋傘を袖の下へ横えると、惜げもなく、髪で、件の暖簾を分けて、隣の紺屋の店前へ顔を入れた。 「御免なさいよ、御隣家の屋を借りたい....
「菎蒻本」より 著者:泉鏡花
、我ながら早やかように頼母しくなさ過ぎます。もっとも、車夫の看板を引抜いて、肩で暖簾を分けながら、遊ぶぜ、なぞと酔った晩は、そりゃ威勢が可うがした。」 と投首....
「三狂人」より 著者:大阪圭吉
あづま」と呼ぶ土工相手の銘酒屋の女将が、夜に入って、銭湯へ出掛けようとして店の縄暖簾を分けあげた時に、暗い道路の向うからよろよろとやって来た男があったが、近付く....
「河明り」より 著者:岡本かの子
向って伸び上り、「お嬢さーん」と大きな声で呼んだ。 九曜星の紋のある中仕切りの暖簾を分けて、袂を口角に当てて、出て来た娘を私はあまりの美しさにまじまじと見詰め....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
う酒屋に奉公していたんだが、三代前の主人というのはなかなかの辛抱人で、津の国屋の暖簾を分けて貰ってこの町内に店を出したのが始まりで、とんとん拍子に運が向いてきて....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
唄って通る声がしたが、門口でフッと消えてしまった。と、一人の職人ふうの男が、暖簾を分けて顔を出したが、皮肉めいたことをいったかと思うと、顔を引っ込ませて行っ....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
奉公に遣りましても、種々御丹誠下さいましたから、段々と私などより物も覚え、来年は暖簾を分けてやると仰しゃったと申しますから、私もそれを楽みに毎日重い梨を担いで歩....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
りません、孝助様|後で御挨拶を致します、私はお國の兄で、十三の時から御恩になり、暖簾を分けて戴いたもお母様のお蔭、悪人のお國に義理を立て、何故御自害をなさいまし....
「文七元結」より 著者:三遊亭円朝
リと廻って屏風の裡《うち》へ隠れました。さて是から文七とお久を夫婦に致し、主人が暖簾を分けて、麹町《こうじまち》六丁目へ文七元結の店を開いたというお芽出度《めで....
「家」より 著者:島崎藤村
所」の多い、格子窓の続いたある町の中に、その宿を見つけた。 「誰方?」 茶色な暖簾を分けて、五十近い年|恰好の婦人が顔を出した。 「小泉です。橋本の叔父です」....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
は一番番頭の鶴吉に姉娘をめあわせてそれに譲ることになっていた。その折は弟と二人に暖簾を分けて貰えるはずだったが、こんなことでそのあてもなくなった。……一方、主人....
「我が円朝研究」より 著者:正岡容
槌までひと走りしてきたからである)。やがてお久はその男と夫婦になり、麹町六丁目へ暖簾を分けて貰い、文七元結の店を開く。いう迄もないことだが、文七文七というのはこ....