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枯ら
「枯ら〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
枯らの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「不思議な島」より 著者:芥川竜之介
にはまた一刻も早く育てようとあせった挙句《あげく》、せっかく大事にしている野菜を
枯らしてしまうものもあるくらいです。」
僕「ああ、そう云えば野菜畑にきょうも痩....
「仙人」より 著者:芥川竜之介
遮断して、しまいには、人並に生きてゆこうと云う気さえ、未練|未釈《みしゃく》なく
枯らしてしまう。何故生きてゆくのは苦しいか、何故、苦しくとも、生きて行かなければ....
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
ないので、千枝太郎もあきらめてそこを出た。今夜は薄い月が行く手を照らして、もう木
枯らしとでもいいそうな寒い風が時どきに木の葉を吹きまいて通った。千枝太郎はその風....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
ないかと思われるほど真ッ黄色だった。鼻は細根の乾し蘿蔔を思わせるように、痩せて乾
枯らびていた。下眼瞼はだらりと垂れて、刷毛で書いたように、幅の広い黒い隈ができて....
「階段」より 著者:海野十三
には病気で死んだ人が何千万人あって其の内訳はどうだとか言う紙面の上の統計の様に乾
枯らびたものではなく、ピチピチ生きている人間を捉えてやる仕事でその観察点も現代人....
「河明り」より 著者:岡本かの子
ことなのでしょうが、僕は物心ついてから、女のこの激しい争いに、ほとほと神経を使い
枯らし、僕の知る人生はただ醜い暗いものばかりでした」 生憎なことに、木下は生み....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
である。山里は冬ぞ寂しさまさりける――まさかにそれほどでもないが、庭の枯れ芒が木
枯らしを恐れるようになると、再びかの荒涼索莫がくり返されて、宵々ごとに一種の霜気....
「奇賊悲願」より 著者:海野十三
第に食慾を減じ、女人をして惚々させないではいない有名なる巨躯紅肉が棒鱈のように乾
枯らびて行くように感ぜられるに至ったので、遂に彼は一大決心をして、従来の面子を捨....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
息は煙を渦巻く。悲歎の涙は、硫黄を流して草を爛らす。長い袖は、腥い風を起して樹を
枯らす。悶ゆる膚は鱗を鳴してのたうち蜿る。ふと、肉身のものの目に、その丈より長い....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
していたよ。それに、死んだシャプリッツキイね――数百万の資産を蕩尽して、尾羽打ち
枯らして死んだ――あの先生が、かつて若いときに三十万ルーブルばかり負けたことがあ....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
ているはずはない。思うにこれは、何かある大きな悲しみが彼をおそって、その全生涯を
枯らしてしまったのに相違ない。おそらく私もまた、もし万一わがフロラを失うようなこ....
「キド効果」より 著者:海野十三
三図を見直したのだった。 「うふふん。――」 と咳払いをなされた木戸博士は、乾
枯らびた色艶のわるい指頭を Fig. 1 に近づけられて扨て仰有った。 「興奮曲....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
上はやはり余り信仰しなかった。「科学者というものは枝ぶりや花ばかりを気にして根を
枯らすを忘れる素人植木屋のようなものだ、」といっていた。 呉秀三博士の『精神啓....
「古事記」より 著者:太安万侶
年頃になつてもただ泣きわめいておりました。その泣く有樣は青山が枯山になるまで泣き
枯らし、海や河は泣く勢いで泣きほしてしまいました。そういう次第ですから亂暴な神の....
「美人鷹匠」より 著者:大倉燁子
三十銭、――坊ちゃん、嬢ちゃん、さア、さア、お土産に生捕って下さい!」 と声を
枯らして叫んだ。その男の足許には風呂敷に包んだ鳥籠があった、その中には鳩や雀がぎ....