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此処を
「此処を〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
此処をの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「春昼後刻」より 著者:泉鏡花
のです。但礼をおっしゃるかも知れんというから、其奴は困ったと思いましたけれども、
此処を通らないじゃ帰られませんもんですから。こうと分ったら穴へでも入るんだっけ。....
「雛がたり」より 著者:泉鏡花
と言うのを聞いた。――阿部川の道を訊ねたについてである。――都路の唄につけても、
此処を府中と覚えた身には、静岡へ来て阿部川|餅を知らないでは済まぬ気がする。これ....
「穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
と飛騨|高原川の支流、右俣との水源地で、大きな鞍部、大槍に用のない猟手らは、常に
此処を通って、蒲田谷方面に往復するそうである。四、五間向うに、数羽の雛とともに戯....
「キド効果」より 著者:海野十三
不熟練との相違じゃ」 「仰有る通りです」と丘助手は恐縮した。 「それからもう一つ
此処を見給え」と博士は第三図のK興奮のところを指した。「ここのところに著しくない....
「電気風呂の怪死事件」より 著者:海野十三
いるのを認めると、何故か心怯えてゆく気にはなれなかった。 「すみません、ちょっと
此処を開けて下さい!」 女房は、傍の人に声をかけて、女湯の扉口を頤でしゃくって....
「四次元漂流」より 著者:海野十三
ってきたのだという。 この話は一同をおどろかせた。そこで声をかけながら皆は其処
此処を懸命に探したが、雪子の姿はどこにもなかった。どこからかでていったのではない....
「石塀幽霊」より 著者:大阪圭吉
に角、一度チンドン屋に当ってみよう。そしてあのチンドン屋が、ひょっと犯行の前にも
此処を通ったかどうか? まずあり得ない筈だが、念のために確かめてみよう。 そこ....
「カンカン虫殺人事件」より 著者:大阪圭吉
郎の心臓を突き刺す事が出来ると思うかい? 一寸六ヶ|敷い話だ。そこで僕は、先程|
此処を出ると早速山田源之助の遺族を訪ねて、源之助が右利きであった事を確めて見た。....
「死の快走船」より 著者:大阪圭吉
「ええ、お客様はおろか、昨日は郵便物もございませんでした。もっとも、いつだって、
此処を訪ねて下さる方は、滅多にございませんが――」 夫人はそう云って先程のあの....
「金山揷話」より 著者:大鹿卓
ぞき返しながら、 「あの駅の索道も、ずいぶん永いあいだ錆びついたようになってて、
此処を通る度に気になっていたが、この頃やっぱり動き出したようだね」 と、微笑し....
「兄妹」より 著者:岡本かの子
ことを考えても怖ろしいじゃないか。 ……また ――僕達がこうして自然に憧憬して
此処を歩いているね。僕達は落つる太陽を睨み、小鳥の声に聞き惚れ、森を愛し道路を懐....
「ドーヴィル物語」より 著者:岡本かの子
を把り押戴く様に喜んだ。 ――有難うよ、イベット。じゃ、あたし仕度出来次第に早く
此処を発つ。ね、マドリッドで逢いましょうよ。ね屹度。またあたし、あんたの旧の家へ....
「取返し物語」より 著者:岡本かの子
す。何はともあれ、お預け申した開祖様御影像を、礼物持って受取りに来ました。さっと
此処を通して下せえ』 法師三『ならんならん』 法師一『狼藉いたさば、そのままには....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
うした騒雑な音響をたてて、ここの町の空気をかき乱すものは一切通過しない。たまたま
此処を過ぎる人力車があっても、それは徐かに無言で走ってゆく。あるものは車をとどめ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
横眼でそっと窺っていると、按摩はあくまでも強情に振り切って、きょうも逃げるように
此処を立ち去ってしまった。 「ほんとうにしようのない人だねえ」 口小言を云いな....