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淡蒼
「淡蒼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
淡蒼の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「うつり香」より 著者:近松秋江
んだ眼をあげて何の気なく西の空を眺めると、冬の日は早く牛込の高台の彼方に落ちて、
淡蒼く晴れ渡った寒空には、姿を没した夕陽の名残りが大きな、車の輻のような茜色の後....
「黒髪」より 著者:近松秋江
雪の深い関ヶ原を江州の方に出抜けると、平濶な野路の果てに遠く太陽をまともに受けて
淡蒼い朝靄の中に霞んで見える比良、比叡の山々が湖西に空に連らなっているのも、もう....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
のやっているバアなどもあった。そこは銀座裏の小ぢんまりした店で、間接に来る照明が
淡蒼い光を漂わし、クションに腰かけて、アルコオル分の少ないカクテルを一杯作っても....
「足迹」より 著者:徳田秋声
があったら乗ろうと思ったが、提灯の影らしいものすら見当らなかった。見附の方には、
淡蒼い柳の蔭に停車場の明りが見えていたが、そんなところへ迂闊に入り込んで行くこと....
「爛」より 著者:徳田秋声
っていたが、小雨などの降る日には、そこいらの杉木立ちの隙に藁家から立ち昇る煙が、
淡蒼く湿気のある空気に融け込んで、子供の泣き声や鶏の声などがそこここに聞えた。春....