» 渋を

「渋を〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

渋をの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星女郎」より 著者:泉鏡花
っての外の事でござる。 また早い話が、この峠を越さねばと申して、多勢のものが難渋をするでもなし、で、聞いたままのお茶話。秋にでもなって、朝ぼらけの山の端に、ふ....
雪柳」より 著者:泉鏡花
り、火鉢、火箸から灰を売食といった時でも、その「伝書」は手離さなかった。もっとも渋を刷いた厚紙で嵌込の蔽があって、それには題して「入船帳」。紙帳も蚊帳もあります....
妖怪学一斑」より 著者:井上円了
黒焼きにしてのみ、蟹の毒にあたれば紫草を食し、西瓜にあたれば唐辛を食し、火爛には渋を塗り、歯痛にはその歯に「南」という字を書くがごとき、その他「おこり」といって....
宝永噴火」より 著者:岡本かの子
な譬え話の羅列にしか感じられない。そして、順序に連絡が欠けている点さえ読む者に苦渋を与える。しかも、この聖典の作者は極力、この経の功徳の広大を説いて受持、読誦、....
白蟻」より 著者:小栗虫太郎
。そしてその紙帳というのは、祝詞《のりと》文の反古《ほご》を綴《つな》いだものに渋を塗ったのですが、偶然にも高代という二字が、頭と足先に当る両方の上隅に、同じよ....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
といわれる「|蕨の切り株」を衝こうとするものであった。 ところが、その探検が難渋をきわめ、やっと一年後に「蕨の切り株」の南隅に立つことができた。そのとき、じつ....
義民甚兵衛」より 著者:菊池寛
、お前、そなな所へ隠れていないで出てこいや。何も恐いことありゃせん。わしたちの難渋を救うて下さる神様じゃ。早う出てこい。 (甚兵衛の手を掴んで引きずり出す) お....
酒中日記」より 著者:国木田独歩
温和で正直だけが取柄の人間の、その取柄を失なったほど、不愉快な者はあるまい。渋を抜《ぬい》た柿の腐敗《くさ》りかかったようなもので、とても近よることは出来な....
五重塔」より 著者:幸田露伴
せぬ、え、茶袋とは母親のことです、なに酷くはありませぬ茶袋でたくさんです、しかも渋をひいた番茶の方です、あッハハハ、ありがとうござります、もう行きましょう、え、....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
なりません」 束「黙れ、これ手前は銭金を無心に参ったのではないが、村方の商人が難渋を致す処から再度掛合に参っても侍を権にかい、土民|輩と侮って不法な挨拶をして帰....
怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
え粗忽の浪士萩原新三郎と申します、白翁堂の書面の通り、何の因果か死霊に悩まされ難渋を致しますが、貴僧の御法を以て死霊を退散するようにお願い申します」 良「此方へ....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
行の者でござる、斯かる山中に路に踏み迷い、且此の通り雨天になり、日は暮れ、誠に難渋を致します、一樹の蔭を頼むと云って音ずれると、奥から出て来た」 ○「へえー肋骨....
政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
上に於て御褒美も下《くだ》し置かれる、然《しか》るを打捨て置いて袖乞に出る迄の難渋をかけると云うは、其の方|不取締《ふとりしまり》で有るぞ」 藤「お……恐れ入....
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
丁堀亀島町三十番地に裏屋住いをいたして居りますと、母が心配して眼病を煩いまして難渋をいたしますから、屋敷に上げてあった姉を呼戻し、内職をして居りましたが、其の前....
フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
りきって、今にも地べたにくずおれそうになった。この恐怖にまじえて、私は、失望の苦渋をなめた。すなわち、あんなに長いあいだ私の食糧であり快い休息であった夢が、今で....