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「現じ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

現じの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
妖婆」より 著者:芥川竜之介
精霊たちの秘密な力が、時と場合とでアウエルバッハの窖《あなぐら》のような不思議を現じないと云えましょう。時と場合どころではありません。私に云わせれば、あなたの御....
三つのなぜ」より 著者:芥川竜之介
も与えたのだった。 すると突然幻は誰も見たことのない獣を一匹、入り日の光の中に現じ出した。獣は獅子に似て翼を拡げ、頭を二つ具えていた。しかもその頭の一つはシバ....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
。お前は地球の地殻のようなものだ。千態万様の相に分れて、地殻は目まぐるしい変化を現じてはいるが、畢竟そこに見出されるものは、静止であり、結果であり、死に近づきつ....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
傷者ができました。庭から門前の雪は一面に紅くひたされて、見るからに物すごい光景を現じました。血に狂った男はまだ鎮まらないで、相手嫌わずに雪の中を追い廻すのですか....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
もないばかりか、索痕や扼殺した痕跡は勿論見出されなかった。 「まさにラザレフの再現じゃないか」と、法水は呻くような声を出した。「この傷は死後に付けられているんだ....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
んでした。 牡丹燈記 元の末には天下大いに乱れて、一時は群雄割拠の時代を現じましたが、そのうちで方谷孫というのは浙東の地方を占領していました。そうして、....
死者の書」より 著者:折口信夫
たりした隈が、次第に凝り初めて、明るい光明の中に、胸・肩・頭・髪、はっきりと形を現じた。白々と袒いだ美しい肌。浄く伏せたまみが、郎女の寝姿を見おろして居る。かの....
歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
てはならぬ。外的に言えば人間生活の上の事情を、違った方角へ導いて、新しい世の中を現じようとする目的を持ったものであることである。 小説・戯曲の類が、人生の新主題....
山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
出て来る「死者」の俤が、藤原|南家郎女の目に、阿弥陀仏とも言うべき端厳微妙な姿と現じたと言う空想の拠り所を、聖衆来迎図に出たものだ、と言おうとするのでもない。そ....
チチアンの死」より 著者:木下杢太郎
ニイ再び始まる。立像消ゆ。 そのあとにて棒の三打聞える。ゴブランの幕あがり、舞台現じ来る。 場面は是れヴェネチアに近き、チチアンが別荘の高台の上である。この高台....
卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
台辞の仮声を教えると同じだからね。舞台へ立っては、早い話が、出来ないまでも、神と現じ仏と顕れ、夜叉、鬼神ともなれば、名将、勇士、天人の舞も姿も見しょうとする。…....
妖怪学」より 著者:井上円了
妖怪の根拠を断絶することあたわざるべし。ただ、我人は偽妖怪を払い去りて、真妖怪を現じ出だすをもって足れりとせざるべからず。これによりてこれをみるに、妖怪研究は万....
迷信解」より 著者:井上円了
と見てよろしい。言葉を換えて申さば、幽霊につきて吾人の有する記憶、観念がその形を現じて、他人の霊魂の実在を見るように思うのである。例えば、母親が愛児を失い、毎日....
妖怪玄談」より 著者:井上円了
運動を識覚せざるもの、これをここに不覚筋動という。不覚筋動とは、筋肉の間に動作を現じて自らその動作を識覚せざるを義として、これをコックリ作用の主原因とするなり。....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ろな彩が現われて居る。さながら虹か、霞の彩られたような言うに言われぬ美しい模様を現じて居る。ことに岩でありますから、突兀としてその姿の鋭いところはその美と相映じ....