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甲羅を干
「甲羅を干〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
甲羅を干の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「春昼後刻」より 著者:泉鏡花
気分が悪くって寝ていらっしゃるんだ、というじゃありませんか。」 「あら、こんなに
甲羅を干しておりますものを。」 「へい、」と、綱は目を※って、ああ、我ながらまず....
「世間師」より 著者:小栗風葉
を河岸倉へ運びこんでいる。晴れきって明るくはあるが、どこか影の薄いような秋の日に
甲羅を干しながら、ぼんやり河岸縁に蹲んでいる労働者もある。私と同じようにおおかた....
「砂漠の情熱」より 著者:豊島与志雄
いそれを持っているのである。 連想は飛ぶが、夏の真昼、熱くやけた石の上に、亀が
甲羅を干してるのは普通のことである。それは亀の習性であり、はがゆいような愛嬌がな....
「文学以前」より 著者:豊島与志雄
は、少しも齷齪焦躁の気はなく、ひどく悠然たるものがある。だが、日光の直射にじっと
甲羅を干しながら、頸を長く伸ばして四辺を眺め、やがてその頸をひっこめて静まり返る....
「夢の図」より 著者:豊島与志雄
いものなのである。 この不思議な庭の、竹と硝子板との垣根のなかで、亀は石の上に
甲羅を干しており、蝦蟇は歯朶の茂みの奥に腹をふくらまして跪坐しており、蝦や蟹は藻....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
にはかなわねえよ」 お袖に小胆をわらわれて、大亀は、首を振り振り、またどこかへ
甲羅を干しに出かけて行った。 吉宗は、ことし三十二歳。八代将軍の職についてから....