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痛ま
「痛ま〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
痛まの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「狂女」より 著者:秋田滋
鳥が狂女の敷いていた破れた蒲団の羽毛で巣をつくったのであろう。 僕はその見るも
痛ましい白骨をしまっておくことにした。そして、僕たちの息子の時代には、二度と再び....
「三右衛門の罪」より 著者:芥川竜之介
い傷は痛みませぬ」と答えた。が、三右衛門は苦《にが》にがしそうに、「かほどの傷も
痛まなければ、活《い》きているとは申されませぬ」と答えた。爾来《じらい》治修は三....
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
黙って物静な部落の日暮を見下していた。
「どうです。瘤は痛みますか。」
「大して
痛まない。」
「米《こめ》を噛《か》んでつけて置くと好《い》いそうですよ。」
「....
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
が、とぎれとぎれに落ちて来る。――真木島《まきのしま》の十郎は、腿《もも》の傷が
痛まないように、そっとねがえりをうちながら、喉《のど》のかわいたような声で、沙金....
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
まるで堅い麦藁帽子《むぎわらぼうし》が追々頭をしめつけるのかと思うほど、烈しい頭
痛までして来ました。そこで気を紛《まぎら》せたい一心から、今まで下駄の爪先ばかり....
「或る女」より 著者:有島武郎
たまま小さい袖《そで》でその涙をぬぐい始めた。葉子の涙は新しくわき返った。貞世は
痛ましそうに姉の涙をぬぐいつづけた。そしてしまいにはその袖を自分の顔に押しあてて....
「或る女」より 著者:有島武郎
れども、ばか者でさえがそうして行きたいと思ってるんです」
古藤は目に涙をためて
痛ましげに葉子を見やった。その時電灯が急に部屋《へや》を明るくした。
「あなたは....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
れたものでなくって、そういう時のエクスタシーをだれが味わい得よう。しかし私の心が
痛ましく裂け乱れて、純一な気持ちがどこのすみにも見つけられない時のさびしさはまた....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
時、よき未来は刻々にして創り出されているのではないか。 センティメンタリストの
痛ましくも甘い涙は私にはない。ロマンティシストの快く華やかな想像も私にはない。凡....
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
よう親方の方にもいうてな。広岡さん、それじゃ行くべえかの。何とまあ孩児《やや》の
痛ましくさかぶぞい。じゃまあおやすみ」
彼れは器用に小腰をかがめて古い手提鞄《....
「クララの出家」より 著者:有島武郎
て見よ」というと同時に祭壇に安置された十字架聖像を恭しく指した。十字架上の基督は
痛ましくも痩せこけた裸形のままで会衆を見下ろしていた。二十八のフランシスは何所と....
「星座」より 著者:有島武郎
。この二三日また身体の具合がよくないそうで」
「まあ……」
おぬいさんの顔には
痛ましいという表情が眼と眉との間にあからさまに現われて、染まりやすい頬がかすかに....
「小さき者へ」より 著者:有島武郎
でない。大きなことが大きなことでない。それは心一つだ。
何しろお前たちは見るに
痛ましい人生の芽生《めば》えだ。泣くにつけ、笑うにつけ、面白がるにつけ淋しがるに....
「夫人利生記」より 著者:泉鏡花
一度、幻に未生のうない子を、病中のいためる御胸に、抱きしめたまう姿は、見る目にも
痛ましい。その肩にたれつつ、みどり児の頸を蔽う優しき黒髪は、いかなる女子のか、活....
「去年」より 著者:伊藤左千夫
り達者である。 自分は変わった人のさまを見るに忍びなかったけれど、あまり運命の
痛ましに、会わずにいるにもたえられない。惨として死のにおいが満ちた室にはいって、....