» 発ち

「発ち〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

発ちの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
て一枚の葉書を書いた。 「兄の手紙今夕落手。同時に父死去の電報を受取ったので今夜発ちます。御返事はあとから」 しかし園はそう書いてくると、もう一つ書き添うべき....
ドーヴィル物語」より 著者:岡本かの子
一 日本留学生小田島春作は女友イベットに呼び寄せられ、前夜|晩く巴里を発ち、未明にドーヴィル、ノルマンジーホテルに着いた。此処は巴里から自動車で二時間....
母子叙情」より 著者:岡本かの子
はそのまま、心の和みが取り戻せた。 「まあ、誰が買いましたの」 「今夜の汽車でお発ちの方だそうですが、是非自分で持って行き度いと、そう仰しゃるものですから、もう....
鰻に呪われた男」より 著者:岡本綺堂
いよ帰るという前日の夕方に、田宮夫人は再びわたしの座敷へ挨拶に来た。 「あすはお発ちになりますそうで……。」 それを口切りに、夫人は暫く話していた。入梅はまだ....
心中浪華の春雨」より 著者:岡本綺堂
春雨は夜の更けるまでしめやかに聞えた。 「家でも案じていると悪い。殊にあしたは早発ちじゃ。名残は惜しいが、もうそろそろと帰りなさんせ」と、しばらくしてお園は男の....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
くしが、たった五日目に早々立ち去ることになりました。というのは、わたくしが東京を発ちました翌日から、母が急病でどっと倒れまして、初めはほんの暑さあたりだろうぐら....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
とうなずいていると、張は自分も早く出発する筈であるが、あなたもお構いなくお先へお発ち下さいと言った。別れるときに、張は靴の中から金一|※を探り出して孟に贈って、....
停車場の少女」より 著者:岡本綺堂
行くことにきめまして、継子さんとも改めて打合せた上で、日曜日の午前の汽車で新橋を発ちました。御承知の通りその頃はまだ東京駅はございませんでした。継子さんは熱海へ....
鳥辺山心中」より 著者:岡本綺堂
ました」 「降って来たか」 「昼から催しておりました。今のうちに降りましたら、お発ちの頃には小春|日和《びより》がつづくかも知れませぬ」 道中はともかくも、今....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
った。 その心のうちを読むように、おげんはまた云った。 「雪がやむと、すぐにお発ちになるのでござりますか」 うっかりした返事は出来ないので、澹山はあいまいに....
月世界競争探検」より 著者:押川春浪
欷り上げて、 「私がお預かりしていながら、何とも申訳はありませぬが、貴方様のお出発ちなされた後、大旦那様の御介抱を致しておりますると、二日目の晩になって、入口の....
アド・バルーン」より 著者:織田作之助
ただけで、また持ち続けることにしました。 翌る日の夕方の船で、秋山さんは九州へ発ちました。父や田所さんたちといっしょに天保山まで見送った私は、やがて父と二人で....
猿飛佐助」より 著者:織田作之助
た不届きな猿飛め、唐天竺まで探し出して、召しとって参れとの殿の上意をうけて上田を発ち、東西南北、貴様の行方を探しもとめている内、ひょんなことから、この牢屋へ閉じ....
旅への誘い」より 著者:織田作之助
をうけるために、道子が上京したのは、それから一週間のちのことであった。早朝大阪を発ち、東京駅に着いたのは、もう黄昏刻であった。 都電に乗ろうとして、姉の遺骨を....
夜の構図」より 著者:織田作之助
「そうですか。じゃ明日の初日を見て下さい。切符とって置きます」 「明日の朝もう発ちますの。残念ですわ」 「そうですか。そりゃ……」 信吉は興冷めしてしまった....