» 目が行

「目が行〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

目が行の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
る木村の鼻の先が急に気になり出して、悪いとは知りながらも、ともするとそこへばかり目が行った。 木村は何からどう話し出していいかわからない様子だった。 「わたし....
石狩川」より 著者:本庄陸男
い》の制定はまだ一歩も進んでいない有様だ。だから、つい手近な士族たちに堀大主典の目が行ったのも無理はない。 むろんそれは、クシュンコタンに――ロシヤはそこをコ....
道標」より 著者:宮本百合子
肩にまわすようにした。 「そこについている刺繍があんまりきれいだからついわたしの目が行ったんです。そうすると、あなたの小さい手が、そこをひっぱっているんです」 ....
恐竜島」より 著者:海野十三
っていくと、その紙がもえだしたことがあった。 電球をさっき拾ってあった。それへ目が行ったとき、あの実験のことを思い出したのだ。玉太郎は、電球をにぎって波打ちぎ....
木蔭の椽」より 著者:宮本百合子
都へ行ったことある?」 「いいえ、ありません」 不図彼女が箸を持って居る袖口に目が行った。私は変な、不快を覚えた。単衣の下に見えて居るレースが、私共の肌襦袢に....
源氏物語」より 著者:紫式部
れていた。中央の室の中柱に寄り添ってすわったのが恋しい人であろうかと、まずそれに目が行った。紫の濃い綾《あや》の単衣襲《ひとえがさね》の上に何かの上着をかけて、....
劇の好きな子供たちへ」より 著者:岸田国士
できている音譜の演奏だと思わなければいけない。 稽古をつめばつむほど、演出家の目が行きとどいていればいるほど、劇が面白くなるのはそのためである。 見物はほか....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
それに附属する塗り物、金具類に至っても上等なものを使うこと故、その方へも自然私の目が行き届く。これはまことに師匠のお蔭で、今日考えても私には幸福なことでありまし....
炎の人――ゴッホ小伝――」より 著者:三好十郎
(フッと言葉が切れてしまう。ちょうどヴィンセントが描いていた全紙のシィヌの素描に目が行って、口がお留守になったのである。やがて、そのほとんど完成に近い絵の方へ三....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
寛永の世の中ではなかった。それから十幾年……」 ふと、膝に落ちている合歓の花に目が行った――うす紅い合歓の花。 その優しい膝の花を眺めていると、かれの想像は....