» 箕の

「箕の〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

箕のの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
て、白い土埃が立ち上った。母は手拭を冠り、手甲を着けて、稲の穂をこいては前にある箕の中へ落していた。その傍には、父子の叩いた籾を篩にすくい入れて、腰を曲めながら....
田舎教師」より 著者:田山花袋
。栃の黄ばんだ葉は小屋の屋根を埋めるばかりに散り積もった。農家の庭に忙しかった唐箕の音の絶えるころには、土手を渡る風はもう寒かった。 その長い路を歩く度数は、....
春昼」より 著者:泉鏡花
になっています。 やはり同一ような平な土で、客人のござる丘と、向うの丘との中に箕の形になった場所。 爪尖も辷らず、静に安々と下りられた。 ところが、箕の形....
黒い地帯」より 著者:佐左木俊郎
雪はまだ降り続いていた。最早五六寸も積っているのだった。戸を開けると、粉雪は唐箕の口から吹飛ばされる稲埃のように、併しゆるやかに、灯縞の中を斜めに土間へ降り込....
松と藤芸妓の替紋」より 著者:三遊亭円朝
は未だ御存生かえ」 美「何もかも旦那はよく御存じですが、私は母と一緒に上野の先の箕の輪という処へ参りましたは、前々勤めていた家来の家で有りますから、そこへ往って....
故郷」より 著者:井上紅梅
ます。小鳥が食いに来た時、わたしは遠くの方で棒の上に縛ってある縄を引くと、小鳥は箕の下へ入ってしまいます。何でも皆ありますよ。稲鶏、角鶏、※鴣、藍背……」 そ....
註文帳」より 著者:泉鏡花
ちっと冷える気味でこちらへ無沙汰をしたで、また心ゆかしに廓を一|廻、それから例の箕の輪へ行って、どうせ苔の下じゃあろうけれど、ぶッつかり放題、そのお嬢さんの墓と....
おりき」より 著者:三好十郎
。(言いながら、自分の持って来た糸と若い女の針の包みとを、千歯のそばに置いてある箕の尻の出っぱりの上に置く) 女 (微笑)……いつか、おばさん、なにか、是非して....
本朝変態葬礼史」より 著者:中山太郎
しょ》に行きたる者追々に立帰り、予て設け置きたるタマセと云うものを跨《また》ぎ、箕の先より米を取り食い、門口の柱を廻りて内に入るなり。(土佐群書類従豊永郷葬事略....
山の人生」より 著者:柳田国男
ふに、長一丈余りの男髪は垂れて眼を蔽へり。新左衛門のすくみ居たるを、小屋の外より箕の如き手を出して攫み上げ、遙かに投げ飛ばしたりと思へば気絶す。翌朝女房より村長....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
形式がないと頼りないので、田植には若苗の三つの束を、秋には刈稲を取り分けておいて箕の上などにこれを祭るのである。信州のカガシ揚げに、熊手と箒とを手に持たせるとい....