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「絡め〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

絡めの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
沼夫人」より 著者:泉鏡花
処に、あるかなし墨を引いた曇が亘って、驚破と云うとずんずん押出して、山の雲と一|絡めにまた空を暗闇にしそうに見える。もっともそれなり夜になろうが、それだけに、な....
ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
へ通うのに、いまのように洒落た舶来ものは影もないから、石盤、手習草紙という処を一絡めにして……武者修行然として、肩から斜っかけ、そいつはまだ可いがね、追々寒さに....
眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
に連なる、山々のひしと再び窓に来て、身に迫るのを覚えもした。バスケットに、等閑に絡めたままの、城あとの崩れ堀の苔むす石垣を這って枯れ残った小さな蔦の紅の、鶫の血....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
塞気球の中へ、引っぱり込まれたらしいです。半数は、気球から垂れている綱に、機体を絡めつけられ、進退の自由を失っているらしいです」 「なに、阻塞気球※」 「ほら、....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
を外側から鍵孔を潜らせ、最初鍵の輪形の左側を巻いてから、続いて下から掬って右側を絡め、今度は上の方から輪形の左の根元に引っ掛けて、余りを検事の胴に繞らし、その先....
後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
、最終の截頭機に及んで行った。 「そこで厨川君は、珠数の垂れを合掌している両手に絡めて置き、予め鋭利に研ぎ澄まして置いた提灯の鉄芯を顱頂部に当てて、それを渾身の....
聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
だ。そして、片方の糸を――解けない方だよ――把手の角軸に結びつけないで二回り程|絡めておいて、間をピインと張らせておく。それから、片方引くと解ける方のを鍵穴から....
夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
だ。それから、その緊縛を右膝と左腕、右腕は左膝と結び付けて、その二本の紐を中央で絡めグイと引緊めたので、浄善は頗る廻転に便宜な、まるで括猿みたいな恰好になってし....
切支丹転び」より 著者:田中貢太郎
手入を検視していた。四条派の絵画をそのままに青々とした岸の柳に対して、微藍の色を絡めて流れていた鴨河の水も、その日は毒々しく黒ずんで見えた。 それは慶長十七年....
蜘蛛」より 著者:豊島与志雄
んで逃げようとした。とたんに、蜘蛛はくるりと向き直るが早いか、くり出す白糸で蜂を絡めた。次にはもう、蜘蛛の足先でくるくる廻転されてる真白なものに過ぎなくなった。....
春の幻」より 著者:豊島与志雄
やるせない迷いのうちに、空想の輪を十重二十重に織り出して、彼女と自分とをその中に絡め溺らしてゆく。 それらのものの上に、夜の露が繁く結ばれて、清浄な朝日の光が....
紫の壜」より 著者:豊島与志雄
にまで迫ってくるのだ。眼をつぶる余裕もなかった。 私は立ち上った。なにか自分を絡めてる多数の蛛蜘の糸が断ち切れたような工合だった。茫然と見廻すと、飲み残しのコ....
丹下左膳」より 著者:林不忘
ても限《き》りがございません……奥の手。 たいへんやかましいんですなア、この刀絡め。 「ヒ、卑怯な!」 急にひっそりとしたなかに、火を噴かんず勢いの暴れン坊....
早耳三次捕物聞書」より 著者:林不忘
を緘《とざ》して語らなかった。 「この者をお咎めあるな。不浄人に力を藉して拙者を絡めたくらい、下郎は何事も存じ申さぬ。あくまでも伊丹大之進ただ一人の所存でござる....
煩悩秘文書」より 著者:林不忘
ぬしらの中から、誰でもいいから出て来て、この細引きで、この駕籠を縦横無尽、がんじ絡めに縛ってもらいたい。」 見物一同はもちろん、宗七もお多喜も、狂女小信も、何....