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置き
「置き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
置きの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
がら、
「その以後の事は申し上げるまでもございますまい。が、ただ一つ御耳に入れて
置きたいのは、当日限り私は狂人と云う名前を負わされて、憐むべき余生《よせい》を送....
「犬と笛」より 著者:芥川竜之介
、御自分たちの金の櫛と銀の櫛とをぬきとって、それを髪長彦の長い髪へそっとさして御
置きになりました。が、こっちは元よりそんな事には、気がつく筈がありません。ただ、....
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――」
和田はこう前
置きをしてから、いつにない雄弁《ゆうべん》を振い出した。
「僕は藤井の話した通り....
「影」より 著者:芥川竜之介
い》は、まるで放心したように、しばらくは黙然《もくねん》と坐っていた。が、やがて
置き時計の針を見ると、半ば機械的にベルの鈕《ボタン》を押した。
書記の今西はそ....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
ったと云う一条です。その肖像画は彼が例のナポレオン一世の代りに、書斎の壁へ懸けて
置きましたから、私も後《のち》に見ましたが、何でも束髪《そくはつ》に結《ゆ》った....
「河童」より 著者:芥川竜之介
ても、いろいろのものの飛んでくるのはよけないわけにゆきません。従ってつまり二三秒
置きにせっかくの態度も変わったわけです。しかしとにかくだいたいとしては大音楽家の....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
》に東京中が、森になるそうでございますから、その節はどうか牧野同様、私も御宅へ御
置き下さいまし。御願いと云うのはこれだけでございます。」
相手はゆっくりこんな....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
、まだまだ苦しくない方《ほう》ではございますまいか。」
伝右衛門は、こう云う前
置きをして、それから、内蔵助が濫行《らんこう》を尽した一年前の逸聞《いつぶん》を....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
の拍子に氷嚢《ひょうのう》が辷り落ちた。洋一は看護婦の手を借りずに、元通りそれを
置き直した。するとなぜか※《まぶた》の裏が突然熱くなるような気がした。「泣いちゃ....
「海のほとり」より 著者:芥川竜之介
なかった。しかしMはいつのまにか湯帷子《ゆかた》や眼鏡《めがね》を着もの脱ぎ場へ
置き、海水帽の上へ頬《ほお》かぶりをしながら、ざぶざぶ浅瀬《あさせ》へはいって行....
「運」より 著者:芥川竜之介
蒙って、一つ御話し申しましょうか。また、いつもの昔話でございますが。」
こう前
置きをして、陶器師《すえものつくり》の翁は、徐《おもむろ》に話し出した。日の長い....
「久米正雄氏の事」より 著者:芥川竜之介
と少し困りますが、まあ久米の田舎者の中には、道楽者の素質が多分にあるとでも云って
置きましょう。そこから久米の作品の中にあるヴォラプテュアスな所が生れて来るのです....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
り涙を溢して悦び、口早に女房にも告げ神仏の来臨の如く尊敬して座敷へ通し、何はさて
置き伯父の安否を問い、幾度か昔救われたることを述べ、予が労れをいたわりて馳走かぎ....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
べよう。 ファラデーの仕事は、ブランド教授が講義に見せる実験の器械を前以て備え
置き、時間が来ると教授の右方に立って、色々の実験をして見せる。講義のない時は、化....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
。汝は自然よりも強し、ああ。 七月三日―― 生き、考えるものを、殺して、前に
置き、それに小さな穴を、ただ小さな穴のみをうがち、生命をつくりあげている血が流れ....