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聞き逃
「聞き逃〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
聞き逃の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青い風呂敷包」より 著者:大倉燁子
へ文句をつけに来ました」 と云って、ハッとしたように口を噤ぐんだ。杉村はそれを
聞き逃がさず、畳かけるように詰問した。 「君のところへ? 昨夜? 何時頃だ?」 ....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
こうとはしなかったが、それでも捜索の端緒になるような暗示があらば、どんなことでも
聞き逃がすまいと、常に聴き耳を立てていた。外出の節は、まんいち運よくかの鏡にひと....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
あるき出しながらお鉄に訊いた。 「いいえ」 その声の少し震えているのを、半七は
聞き逃がさなかった。 「おめえ、寒いのかえ」 「いいえ。別に……」 「だって、な....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
なかった。 「この話がふとわたくしの耳にはいったもんですからね。いわゆる地獄耳で
聞き逃がすわけには行きません」と、半七老人は云った。「その大工の子供や、紙屑屋の....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
はこの問題に就いてあまり深い注意を払ってもいないらしかったが、半七は決してそれを
聞き逃がさなかった。 「そのロイドという奴はいつも一人で出かけるのか」 「勝蔵と....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
っているだろうな」 「知っています」 伊之助の声が少しふるえているのを、半七は
聞き逃がさなかった。 「あの女も異人を知っているのだろうな」 「さあ、それはどう....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
はにやにやと笑い出した。 「うっかりと口をすべらせた以上、どうであなたの地獄耳が
聞き逃す筈はありません。話しますよ。まあ、ゆっくりとお聴きください」 有名の和....
「審判」より 著者:カフカフランツ
なってしまったのだ。この訴訟についてのほんのちょっとした話でも、彼はわざとそれを
聞き逃すようにすることだろう。まったく役人というのは、多くの点でまるで子供みたい....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
、また同時に、どんな専門の領域でも、学校を出ただけでは役に立たぬという一般の声も
聞き逃がせません。そのことは、俳優の場合にもまた当てはまるので、基礎的教育乃至訓....
「博物誌」より 著者:岸田国士
感覚があったのかと思うようだ。好い香がもう全身にしみわたり、どんな鈍いざわめきも
聞き逃さない。そしてすべての樹木と相通じるために、彼の神経は木の葉の葉脈に結びつ....
「血液型殺人事件」より 著者:甲賀三郎
何気なくいって、そのまま元の座につかれたが、その声が怪しくかすれているのを、私は
聞き逃さなかった。私は然し何事もないように答えた。 「そうでしたか。私も一生懸命....
「正午の殺人」より 著者:坂口安吾
音すらも聞きのがしていない。その彼女がいかなる瞬間といえども隣室のピストルの音を
聞き逃すことがあるものか。さすれば結論は明瞭じゃないか。ピストルは彼女が神田家に....
「鑢屑」より 著者:寺田寅彦
、人から色々の話を聞かされていた私は、この無心の子供のこの非凡な註説を無意味には
聞き逃す事が出来なかった。 七 知名の人の葬式に出た。 荘....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
しまたそれと知った者があっても、斯様《かよう》な際には、心ならずも空寝入りをして
聞き逃すのが例でありました。遠藤老人とても酒の気さえなければ、そうしていたに違い....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
が高い――自分の口をあわてて自分の左の手で抑えて、 「風邪をひいちゃった――だが
聞き逃しのできねえ話をきかされちゃったぜ――畜生、どうしやがるか」 こう言って....