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腕一本
「腕一本〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
腕一本の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「野のはくちょう」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
したってできない。おまえ、わたしたちといっしょに行く勇気があるかい。わたしたち、
腕一本でも、おまえをかかえて、この森を越すだけの力はある。だからみんなのつばさを....
「隣の嫁」より 著者:伊藤左千夫
て間もなくすべての様子を知っていったん里へかえったのだが、おとよさんの父なる人は
腕一本から丹精して相当な財産を作った人だけに、財産のないのをそれほどに苦にしない....
「くろがね天狗」より 著者:海野十三
られるのであった。 「手前手練の早業にてサッと切り込んだので厶るが……」と運よく
腕一本を失って助かった被害者が病床で述懐した。 「確かに手応えはあったが、ガーン....
「蠅男」より 著者:海野十三
たというのだろう。もし八尺の怪人間がいたとしたら、このような小さい穴からは、彼の
腕一本が通るにしても、彼の脚は腿のところで閊えてしまって、とても股のところまでは....
「放送された遺言」より 著者:海野十三
を憶いだす。次の瞬間に私は襲いかかる潮のごとき群衆の前に気を失ってしまった。私が
腕一本と左眼を失ったのはじつにこの時だった。おおもはや三十秒だッ! まさに三十秒....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ない。斬られた事情はどうであろうとも、彼が盗賊であることは疑うべくもない。たとい
腕一本でも、それが人間のものである以上、犬や猫の死骸と同一には取り扱われないので....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
ら、彼にもいろいろの欠点があろうが、ともかくも明治以来衰微にかたむいた我が劇界を
腕一本で支えて、殆んど背負い切れないほどの負債を荷いながら、劇の向上進歩に専心努....
「俗臭」より 著者:織田作之助
て、板場なんかに雇われて人に頭の上らぬことするより、よしんば夜店出しにせよ自分の
腕一本で独立商をする方が何んぼうましか、人間人に使われる様な根性で出世出来るかと....
「三浦右衛門の最後」より 著者:菊池寛
。 「それほど命が惜しければ助けて得さそう。しかし、ただは助けられぬ。命の代りに
腕一本所望じゃ。それ承知とあらば助けてやろう」といった。太刀取りは右衛門のそば近....
「雪たたき」より 著者:幸田露伴
れが当世でござる。癪に触らいでか。道も知らぬ、術も知らぬ、身柄家柄も無い、頼むは
腕一本|限りの者に取っては、気に食わぬ奴は容赦無くたたき斬って、時節到来の時は、....
「骨を削りつつ歩む」より 著者:佐左木俊郎
らかずつの補助を受けていた親からも全く構ってもらうことが出来なくなり、私は自分の
腕一本で、貧と闘いながら自分の目的への途をすすまなければいけなくなった。 私は....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
れがしっかりしなければみんなが困る」 かれは警察にある伯父さんも伯母も母もやせ
腕一本で養わねばならぬ大責任を感ずるとともに奔湍のごとき勇気がいかなる困難をもう....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
も持ちつづけた。誇るべき伝統もなく、そうかと言って煩わされやすい過去もなかった。
腕一本で、無造作に進んだ。 天明六年は二代目惣右衛門が五十三歳を迎えたころであ....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
分るにつけ、いろいろまた親子で工夫をして、一生懸命に働いては、大勢の一家を子供の
腕一本でやって行きました。 こういう有様であるから、とても普通の小供のように一....
「斜陽」より 著者:太宰治
。ただ、ひとのごちそうになるのが、そらおそろしいんです。殊にも、そのひとご自身の
腕一本で得たお金で、ごちそうになるのは、つらくて、心苦しくて、たまらないんです。....