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行き違
「行き違〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
行き違の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「お時儀」より 著者:芥川竜之介
んもじっと彼の顔へ落着いた目を注いでいる。二人は顔を見合せたなり、何ごともなしに
行き違おうとした。
ちょうどその刹那《せつな》だった。彼は突然お嬢さんの目に何....
「外科室」より 著者:泉鏡花
れる華族の小間使とも見ゆる容目《みめ》よき婦人《おんな》二、三人と、廊下の半ばに
行き違えり。 見れば渠らの間には、被布着たる一個《いっこ》七、八歳の娘を擁しつ....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
て、前面《むかい》より空車《からぐるま》を挽《ひ》き来たる二人の車夫に出会いぬ。
行き違いさまに、綱曳《つなひ》きは血声《ちごえ》を振り立て、 「後生だい、手を仮....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
のけられ、旅烏といっしょに集まって来た漁夫たちが、綾を織るように雪の解けた砂浜を
行き違って目まぐるしい活気を見せ始める。 鱈の漁獲がひとまず終わって、鰊の先駆....
「耽溺」より 著者:岩野泡鳴
ないましめを書いてよこした。すぐさま帰って来いと言うので、僕の最後の手紙はそれと
行き違いになったと見え、今度は妻が、父と相談の上、本人で出て来た。 僕が、あた....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
と女史は云った。ああ、静枝はどうしたのだろう。女史を訪ねてゆくといったが、これは
行き違いになったものらしい。 「まア皆さん、どうかなすったの。……お顔の色っちゃ....
「蠅男」より 著者:海野十三
。 「それから正木さん。ドクトルの娘のカオルさんたちはどうしました。いまの話では
行き違いになったらしいが、今どこにいるのですか」 「ああそのことや。実はドクトル....
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
った。昨日の午後、水泳の話が麻川氏の部屋で出たその時、私と赫子との説が何かで一寸
行き違った。思い上っていつも座中の最得位を占めて居なければならない赫子が面白く無....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
、特殊の一目的をも持っていた。が、それは無駄だった。僕等の間には、いろんな感情の
行き違いの上に、さらに思想上の差違がだんだん深くなっていたのだ。そして堺や山川は....
「巴里祭」より 著者:岡本かの子
踊っている一組に、通りかかりの人がまばらに拍手を送る。 電車の軋る音、乱れ足で
行き違う群集の影。たそがれの気を帯びて黒い一と塊りになりかけている広場を囲む町の....
「化銀杏」より 著者:泉鏡花
たの。ちょうどその時だ。桜に中の字の徽章の着いた学校の生徒が三人|連で、向うから
行き違って、一件を見ると声を揃えて、(やあ、西岡先生。)と大笑をして行き過ぎたが....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
年に訴う」が起訴される。その間に、雑誌はますます売れなくなる。計画したことはみな
行き違う。ついに初めての家の市ヶ谷を落ちて柏木の郊外に引っこむ。思えば、甘いなか....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
うのは、デビーの助手をしておった時代に、電磁気廻転につきてウォーラストンとの間に
行き違いがあり、その後に塩素の液化の発見についてデビーとの間にごたごたがあった事....
「古事記」より 著者:太安万侶
御眞木入日子さまは、 御自分の命を人知れず殺そうと、 背後《うしろ》の入口から
行き違《ちが》い 前の入口から
行き違い 窺《のぞ》いているのも知らないで、 御眞....
「情鬼」より 著者:大倉燁子
に出歩く物好きな人もいないと見えて、甲州街道は人一人歩いていない。トラックに一度
行き違ったきり、円タクなどは影さえ見えなかった。 墓地の入口には両側に茶店が並....