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袖の
「袖の〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
袖のの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「樗牛の事」より 著者:芥川竜之介
もなく樗牛をうそつきだときめてしまったのである。だからそれ以来、二度とあの「わが
袖の記」や何かを読もうと思ったことはない。
それから大学を卒業するまで、約十年....
「星座」より 著者:有島武郎
来に出ると、暖かい黄色い灯の光に柿江は眩《まぶ》しく取り巻かれていた。彼は慌てて
袖の中を探った。財布はたしかに左の
袖の底にあった。今夜はよその家にはいるのが得策....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
あ、あっちへいらっしゃい。」 と上ろうとする台所に、主税が立塞がっているので、
袖の端をちょいと突いて、 「さあ、」 め組は威勢よく、 「へい、跡は明晩……じ....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
かすかに寂しい心もちがした。その人は少女に似合わない、萩や芒に露の玉を散らした、
袖の長い着物を着ていたものである。 一八 相撲 相撲もまた土地がらだ....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
すに酔って、田圃の畝に寝たもんです。…… その妹だね、可いかい、私の阿母が、振
袖の年頃を、困る処へ附込んで、小金を溜めた按摩めが、ちとばかりの貸を枷に、妾にし....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
りもしないで、湯女と同じ竹の子笠を胸へ取って、襟を伏せて、俯向いて行きます。……
袖の下には、お位牌を抱いて葬礼の施主に立ったようで、こう正しく端然とした処は、視....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
込めた。枯野の霧の緋葉ほど、三崎街道の人の目をひいたろう。色ある半※も、安んじて
袖の振へ納った。が、うっかりした。その頬を拭った濡手拭は、火鉢の縁に掛っている。....
「縁結び」より 著者:泉鏡花
ざいますか。私、私は、お墓もどこだか存じません。」 と引出して目に当てた襦袢の
袖の燃ゆる色も、紅寒き血に見える。 謙造は太息ついて、 「ああ、そうですか、じ....
「伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
れも手ばかり。 はッと俯向き、両方へ、前後に肩を分けたけれども、ざらりと外套の
袖の揺れたるのみ。 かっと逆上せて、堪らずぬっくり突立ったが、南無三物音が、と....
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
あろうとは思えんくらいじゃ。」 と頷くように茶を一口。茶碗にかかるほど、襯衣の
袖の膨らかなので、掻抱く体に茶碗を持って。 少年はうしろ向に、山を視めて、おつ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
うかと思われました時に、ひょくりと私の枕辺に一人の老人が姿を現しました。身には平
袖の白衣を着て、帯を前で結び、何やら絵で見覚えの天人らしい姿、そして何んともいえ....
「燕と王子」より 著者:有島武郎
ます。摘み集めながらうたう歌がおもしろいので、燕たちもうたいつれながら葡萄摘みの
袖の下だの頭巾の上だのを飛びかけって遊びました。しかしやがて葡萄の収穫も済みます....
「瓜の涙」より 著者:泉鏡花
隔てて、見えつつ近づくべからざる巨木名花があると聞く。……いずれ、佐保姫の妙なる
袖の影であろう。 花の蜃気楼だ、海市である……雲井桜と、その霞を称えて、人待石....
「活人形」より 著者:泉鏡花
褄を掻取り、右の手を上へ差伸べて被を支うるものにして、上げたる手にて飜る、綾羅の
袖の八口と、〆めたる錦の帯との間に、人一人肩をすぼむれば這入らるべき透間あり。そ....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
。お神さんは、何気なく赤児の帯をほどいて、厩の方へつれて行こうとすると、大きな振
袖の中から一枚の紙片が落ちて来ました。 「何んだべい!」と言って、その紙片を亭主....