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「解き放〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

解き放の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
将軍」より 著者:芥川竜之介
柳《かれやなぎ》の根がたに坐っていた。 田口一等卒は銃剣をつけると、まず辮髪を解き放した。それから銃を構えたまま、年下の男の後《うしろ》に立った。が、彼等を突....
或る女」より 著者:有島武郎
生活がそこにはあるに違いない。女のチャームというものが、習慣的な絆《きずな》から解き放されて、その力だけに働く事のできる生活がそこにはあるに違いない。才能と力量....
或る女」より 著者:有島武郎
が事務長の位置を失うような事にでもなれば、少し気の毒だけれども木村を自分の鎖から解き放さずにおくのが何かにつけて便宜でもある。葉子はしかし前の理由はおくびにも出....
義血侠血」より 著者:泉鏡花
は地上に下り立ちたり。乗り合いはこはそもいかにと見る間に、渠は手早く、一頭の馬を解き放ちて、 「姉さん済みませんが、ちょっと下りてください」 乗り合いは顔を見....
雛妓」より 著者:岡本かの子
し伏せて、ただ寂しく黙っている。もし相手が無条件を許すならば暴君と見えるまで情を解き放って心を相手に浸み通らせようとする。とかくに人に対して中庸を得てないわたく....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
、師僧の如浄禅師が、「参禅は身心脱落なり」(禅の修業の目的は精神肉体の捉われから解き放たれることだとの意)と言われた言葉を聞いて、さとられたのを、たった一度の大....
ルバイヤート」より 著者:小川亮作
あの酒壺を取り出してのう、 そこばくの酒に心を富ましめよう。 信仰や理知の束縛を解き放ってのう、 葡萄樹の娘*を一夜の妻としよう。 (78) 死んだらおれの....
銅銭会事変」より 著者:国枝史郎
だ。偉いことをやった。おいおい早く鎖を解きねえ」 鼠小僧外伝が、ガラガラと鎖を解き放した。と鎖は柱の中へ、手繰られたように飛び込んで行った。 「おい貴様達、謝....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
正気に返ったと見て取ったので、羽掻い締めにしていた両の腕を素早く紋也は解き放したが、北条左内の前へ立った。 「左内殿、本心に戻られたか?」 「…………....
氷河」より 著者:黒島伝治
こまれ、たゞ一つの殺人器のようにこき使われた彼等は、すべての希望を兵役の義務から解き放された後にかけている。彼等はまだ若いのだ。しかし、そのすべての希望も、あの....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
升っておいでなさいと 云っても好い。同じ事だ。既に生じているものに 背を向けて、解き放されたものの世へおいでなさい。 もう疾っくに無くなっているものを見て お楽....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
河に曝す手作さらさらに何ぞこの児のここだ愛しき」(巻十四・三三七三)、「高麗錦紐解き放けて寝るが上に何ど為ろとかもあやに愛しき」(同・三四六五)、「垣越しに麦|....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
如くにピタリと謎の数々を解きあかす。 海舟の心眼を拝借した虎之介は、夢心持から解き放されて、勇気リンリン、そう遠くない白金の地へ芝山内を突ッ走って先廻りして、....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
鉄格子の窓のところできらきらと光りさらさらと音を立てる。犬は鎖を強くひっぱって、解き放たれるのを待ちかねて後脚で立ち上る。 こういうすべての些細な出来事は、毎....
新生」より 著者:島崎藤村
ほほえみ」を通して自分と彼女の間の根深い苦悩の微笑みを読むような心を持ち始めた。解き放たれかけて来た岸本の胸からは自分ながら思いがけない程のものが迸《ほとばし》....