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言放
「言放〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
言放の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒百合」より 著者:泉鏡花
雪が膝は、早や水に包まれているのである。 「いや、いけない、」と学士は決然として
言放った。 滝太郎は真中に立って、件の鋭い目に左右を※して瞳を輝かした。 「え....
「化銀杏」より 著者:泉鏡花
お貞は屹と顔を上げて、 「はい、決して申訳はいたしません。」 といと潔よく
言放てる、両の瞳の曇は晴れつ。旭光一射霜を払いて、水仙たちまち凜とせり。 病者....
「琵琶伝」より 著者:泉鏡花
という、そんな、義理はございませんから、出来さえすれば破ります!」 恐気もなく
言放てる、片頬に微笑を含みたり。 尉官は直ちに頷きぬ。胸中|予めこの算ありけむ....
「妖僧記」より 著者:泉鏡花
掉上げ、「手段のいかんをさえ問わざれば何の望か達せざらむ。」 かくは断乎として
言放ち、大地をひしと打敲きつ、首を縮め、杖をつき、徐ろに歩を回らしける。 その....
「露伴の出世咄」より 著者:内田魯庵
の日の書生は風采態度が一と癖あり気な上に、キビキビした歯切れのイイ江戸弁で率直に
言放すのがタダ者ならず見えたので、イツモは十日も二十日も捨置くのを、何となく気に....
「火星兵団」より 著者:海野十三
しかも、課長の驚きはそればかりではない。蟻田博士は、火星兵団員というものがあると
言放ったのだ。そうして、この間から、捜査課をあげて、みんなで手わけして大童で探し....
「放送された遺言」より 著者:海野十三
であろうか。これらのことをほんとうに考えつめてゆくともう不安でいっぱいになり、遺
言放送を決行する勇気がすっかり挫けてしまうのをおぼえるのである。 それにもかか....
「贋物」より 著者:葛西善蔵
て市役所の関係したことだから、そっちへ伴れて行ったらいいでしょう」と冷淡な態度で
言放ったが、耕吉が執固く言だすと、警部など出てきて、「とにかく御苦労です」といっ....
「富岡先生」より 著者:国木田独歩
「致し方が御座いません!」 「帰れ! 招喚にやるまでは来るな、帰れ!」と老人は
言放って寝返して反対を向いて了った。 細川は直ちに起って室を出ると、突伏して泣....
「血の文字」より 著者:黒岩涙香
みだのに此上、此上、何事も問うて下さるな、最う何う有ても返事しません」断乎として
言放ち再び口を開かん様子も見えず、目科も此上問うの益なきを見て取りしか達て推問わ....
「文士としての兆民先生」より 著者:幸徳秋水
に任せて揮洒し去るのに満足しては居なかった。自分が作る所の日々の新聞論説は単に漫
言放言であって決して、文章というべき者ではないと言い、予が「三酔人」の文字を歎美....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
ば》らく無言でいて、更らに出直おして、 「ム、めん職になりました」 ト一思いに
言放ッて、ハッと差俯向《さしうつむ》いてしまう。聞くと等しくお政は手に持ッていた....
「三国志」より 著者:吉川英治
動かせぬ身となっているではないか」 「…………」 「いま孔明が、首を刎ねろと、一
言放てば、汝の首は、たちどころに、胴を離れる。――わが蜀軍は、王道の兵である。心....