» 負けじ

「負けじ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

負けじの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
したことがあった。われわれはこれをぶちこわして強引に工場へ入ったところ、会社側も負けじとお雇い人夫を動員、トビ口やコン棒を振上げ襲いかかってきた。あわや血の雨の....
或る女」より 著者:有島武郎
葉子の頭はあわれなほど通俗的であるのを葉子は自分で知っていた。しかし葉子は自分の負けじ魂から自分の見方が凡俗だとは思いたくなかった。芸術家などいう連中には、骨董....
親子」より 著者:有島武郎
、あやうく父の胸に自分の顔をぶつけそうになった。父は苦々しげに彼を尻目にかけた。負けじ魂の老人だけに、自分の体力の衰えに神経をいら立たせていた瞬間だったのに相違....
黒百合」より 著者:泉鏡花
り厳しい、蛍狩、涼をあての出茶屋が二軒、十八になる同一年紀の評判娘が両方に居て、負けじと意気張って競争する、声も鶯、時鳥。 「お休みなさいまし、お懸けなさいまし....
三枚続」より 著者:泉鏡花
入先をどうするんだ。」 奥から引返して出たのはお夏、五七人の男を対手に、いかに負けじとてどうする事ぞ、右手に長煙草を提げたり。かねて煙草は嗜まぬから、これは母....
露肆」より 著者:泉鏡花
一番高い中空の赤行燈は、牛鍋の看板で、一山三銭二銭に鬻ぐ。蜜柑、林檎の水菓子屋が負けじと立てた高張も、人の目に着く手術であろう。 古靴屋の手に靴は穿かぬが、外....
みさごの鮨」より 著者:泉鏡花
血は上ずっても、性は陰気で、ちり蓮華の長い顔が蒼しょびれて、しゃくれてさ、それで負けじ魂で、張立てる治兵衛だから、人にものさ言う時は、頭も唇も横町へつん曲るだ。....
謡曲と画題」より 著者:上村松園
れる金剛先生のお姿は全く神技と言っていいくらいご立派なものでした。 私は小町の負けじ魂の草紙を洗う姿を描くことに思い到ったのは、全く金剛先生のこの入神の芸術を....
火星兵団」より 著者:海野十三
なかった。最後は、この前と同じように、語るも悲惨なことになり終った。 しかし、負けじ魂を持ったドイツ人は、さらに、次から次へと地球脱出隊を編成していったのであ....
」より 著者:海野十三
スキー中尉は神経を尖らした。 「油断はせぬのがよい。しかし卑怯であっては、戦争は負けじゃ」 と一伍一什を見ていた軍団長はうまいことを述べて、大きな椅子のうちに....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
けの意味しかなかったにちがいない。そんな新奇な装飾品が当時流行しかけていた。父の負けじ魂の性癖から、一時の物として、つい奮発することになったのだろう。果してこの....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
ござります。気の毒な父でござります」 「すべて名人と申しますものは、不平と一徹と負けじ魂とに、悩まされるものでござりますよ」 「一倍父はその方面のことで、悩む性....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
の間から幸福があせて行った。私が自ら恥じて身を引いたかたちであったが、私の矜りと負けじだましいとは深く傷ついていた。 そう思いだすと、酒井君の英語の発音は私と....
徹底的な浜尾君」より 著者:甲賀三郎
不勉強になり易い。所が、浜尾君はこの原則に反して実に勉強家であった。一つには彼の負けじ魂が知らぬという事を嫌っての結果でもあろうが、そればかりではなく、物事の追....
肝臓先生」より 著者:坂口安吾
ってやらなければなりません。あなただけは、それを喜んで下さるでしょう。肝臓医者は負けじ」 深く深く一礼を残すと、あとはイダテン走りであった。病院へ駈けつけると....