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買切
「買切〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
買切の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
で売ったのか否かを糺して見ると、其主人は「抵当に取ったのではありません、初めから
買切です」と明確に答えた、いずれが真であるにしても、出版屋の窮状は此一事ででも察....
「家」より 著者:島崎藤村
って、風通しの好い簾の影で、一同揃って冷麦を食った。 「世が世なら、伝馬の一艘も
買切って押出すのにナア」 と正太は白い扇子をバチバチ言わせながら、叔父と一緒に....
「山本有三氏の境地」より 著者:宮本百合子
殺し」有楽座で初演。 一九二二年。「女親」帝劇に於て初演。大倉喜八郎一夜帝劇を
買切りし際、「女親」の一部を改めて上演せしことを知り、劇作家協会と共に立ってその....
「夜の靴」より 著者:横光利一
農具を買い集めに来た見知らぬ一人の男が、参右衛門の所へ薪買いに来て、東京へ貨車を
買切りで帰るのだが、荷の噸数が不足して貨車が出ない。誰か帰る者の荷物を貸す世話を....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
真円に、運転手は生真面目で、 「多分の料金をお支払いの上、お客様がですな、一人で
買切っておいでになりましても、途中、その同乗を求むるものをたって謝絶いたしますと....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
野郎に軽業をさせて今日はお前と俺がお客になって見物するんだ、この桟敷《さじき》は
買切りだから誰に遠慮もいらねえ、首尾よく野郎の芸当が勤まれば、二人の手から祝儀を....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
つ松の下へ毛氈《もうせん》を敷いてお弁当を開いておりました。
昨日は舟を一ぱい
買切って、げいこ、まいこ、たいこ末社を引具して、八景巡り、瀬田石山の遊覧は終りま....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
には、なかなか出物があるわけのものではございませぬ、万一、売主がございましても、
買切れる主がございません、買いたいと申しましても、二度と売主は出ますまいかと存じ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
時のお松といったあのくらいの年ばえの子がいたら出せと頼んだが、今晩は、子供さんを
買切りのお客があって、あいにく一人も子供さんがありませぬ――とかなんとか挨拶しお....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
た。同伴したのは心安い医者などや、上屋敷にいた常府の婆連で、桝《ます》を二つほど
買切って見た。 三田一丁日の屋敷から猿若まで二里もある。女子供はなかなかたやす....
「臨時急行列車の紛失」より 著者:新青年編輯局
カラタール氏はそうではなかった。彼は何故か絶対的に相客のあることを拒んだ。一たん
買切った以上は、列車は自分の専用であると素気なく刎ねつけたのである。 ホレース....
「絶景万国博覧会」より 著者:小栗虫太郎
だ。然し、その四日目になると、お筆は杉江を二階に呼んで、意外な事にはその一等室の
買切りを命じた、しかもその上更に一つの条件を加えたのであったが、その影には、鳥渡....
「ある恋の話」より 著者:菊池寛
らに、誰に遠慮も入らないと思いましたから、平土間の成るべく舞台に近い、よい場所を
買切って毎日のように通いました。三度に一度は、娘を連れて行きましたが、しまいには....
「秋の修善寺」より 著者:岡本綺堂
在客があるはずであるが、日中のせいか広い風呂場には一人もみえなかった。菖蒲の湯を
買切りにした料見になって、全身を湯に浸しながら、天然の岩を枕にして大の字に寝ころ....