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赤ら
「赤ら〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
赤らの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
、うれしいのか情けないのか、わからないような感情に動かされながら、子供らしく顔を
赤らめて、被衣《かずき》の中からのぞいている、沙金《しゃきん》の大きな黒い目を迎....
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
松に雪よけの縄がかかったり、玄関の前に敷いた枯れ松葉に藪柑子《やぶこうじ》の実が
赤らんだり、一層風流に見えるのだった。のみならずこの家のある横町も殆《ほとん》ど....
「鼻」より 著者:芥川竜之介
がら、思わずぶらりと下っている鼻の先をつまんで見て、年甲斐《としがい》もなく顔を
赤らめたのは、全くこの不快に動かされての所為《しょい》である。
最後に、内供は....
「湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
りしていた。
「おい、君の隣に坐っているのはね、――」
譚は老酒《ラオチュ》に
赤らんだ顔に人懐《ひとなつ》こい微笑を浮かべたまま、蝦《えび》を盛り上げた皿越し....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
郷隆盛ではないのですね。」
本間さんは真面目な声でこう云って、それから急に顔を
赤らめた。今まで自分のつとめていた滑稽な役まわりが、この時|忽然《こつぜん》とし....
「将軍」より 著者:芥川竜之介
々《くろぐろ》と盛《も》り上った高地の上には、聯隊長始め何人かの将校たちが、やや
赤らんだ空を後《うしろ》に、この死地に向う一隊の士卒へ、最後の敬礼を送っていた。....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
か善とか言う他の標準を求めるのは最も滑稽《こっけい》な時代錯誤であります。諸君は
赤らんだ麦藁帽《むぎわらぼう》のように旧時代を捨てなければなりません。善悪は好悪....
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
な風じゃないか。」と、わざと調戯《からか》うように声をかけますと、お敏は急に顔を
赤らめて、「まあ私、折角いらしって下すった御礼も申し上げないで――ほんとうによく....
「或る女」より 著者:有島武郎
といいながら、腹の痛むのをこらえるような姿で古藤の前を通りぬけた。湯でほんのりと
赤らんだ素足に古藤の目が鋭くちらっと宿ったのを感じながら、障子を細目にあけて手を....
「或る女」より 著者:有島武郎
いにかきならされた灰の中に、堅そうな桜炭の火が白い被衣《かつぎ》の下でほんのりと
赤らんでいるのも、精巧な用箪笥《ようだんす》のはめ込まれた一|間《けん》の壁に続....
「星座」より 著者:有島武郎
こそと二階の自分の部屋に行ってしまった。
そこに園が静かにはいってきた。夜寒で
赤らんだ頬を両手で撫でながら、笑みかけようとしたらしかったが、少し殺気だったその....
「悠々荘」より 著者:芥川竜之介
」 僕は先に立って門の中へはいった。敷石を挟んだ松の下には姫路茸などもかすかに
赤らんでいた。 「この別荘を持っている人も震災以来来なくなったんだね。……」 ....
「クララの出家」より 著者:有島武郎
草にした。クララはそういう雑言を耳にする度に、自分でそんな事を口走ったように顔を
赤らめた。 クララが十六歳の夏であった、フランシスが十二人の伴侶と羅馬に行って....
「伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
ののすッきり。かえす言もなく、 「おや、おや。」と口の中、女中は極の悪そうに顔を
赤らめながら、変な顔をして座中を※すと、誰も居ないで寂として、釜の湯がチンチン、....
「人魚のひいさま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
ず、舵をひかえて立っていました。人魚のひいさまは、船のへりにその白い腕をのせて、
赤らんでくる東の空をじっとながめていました。そのはじめてのお日さまの光が、じぶん....