» 踵を接

「踵を接〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

踵を接の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
辺からも諜報が飛んで来る。ついに朝鮮王は義州にまで落ちて来た。救援を求める使は、踵を接して北京に至る有様である。あんまり朝鮮王の逃足が早いので、一明使は朝鮮王が....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
旬まで麻疹が流行して、渋江氏の亀沢町の家へ、御柳の葉と貝多羅葉とを貰いに来る人が踵を接した。二樹の葉が当時民間薬として用いられていたからである。五百は終日応接し....
爆弾太平記」より 著者:夢野久作
ちにタタキ下げられて行く。税金が納められないどころの騒ぎじゃない。小網元の倒産が踵を接して陸続する。吾輩が植え付けた五十万の漁民が、眼の前でバタバタと飢死して行....
白峰山脈縦断記」より 著者:小島烏水
した、足許を見ると、黄スミレも咲いている、偃松が始めて見えた、久しぶりの知音が、踵を接して、ドヤドヤと霧の扉を開けて、顔を出して、手招きをしている。 偃松は、....
電車の混雑について」より 著者:寺田寅彦
ある。すなわち三四台の週期で、著しい満員車が繰り返され、それに次ぐ二三台はこれに踵を接して、だんだんに空席の多いものになる。そうして再び長い間隔を置いて、また同....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
説家とクリスチャンの増加するのは私は眉を顰める。演説家はまだいい、クリスチャンの踵を接して生ずるのは最も苦々しき事実である。一人の人間が信仰生活に入るのだって私....
四十八人目」より 著者:森田草平
実に圧迫されて、小平太のほかにも、誓書を頭領にいたして、新に義盟につくもの前後|踵を接した。いかに喰えない浪人生活よりも、時代の精神に追われて死につく方が、彼ら....
KからQまで」より 著者:寺田寅彦
させなかったのは浴客である。サイレンが鳴り、花火が上がり、半鐘が鳴っている最中に踵を接して暖簾を潜って這入って行く浴客の数は一人や二人ではなかったのである。風呂....
貞操問答」より 著者:菊池寛
自然の力と境遇の偶然性に駆られて、ちょっと唇を触れただけでも、その怖しい報いが、踵を接してやって来た。だから、懲り懲りしている。清浄に、潔く、心持の上でも、その....
甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」より 著者:井上円了
人々みなこれを奇怪とし、実際にこれを聴かんと欲して、その家に争い集まる者、前後|踵を接し、一時は門の内外、人をもってうずむるほどなりき。かくて、この群衆のうちよ....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
、何の誰それ。 だのといって、例の石垣坂の閉まっている門を無益に叩く者が、寔に踵を接して来るのである。 「どなたの御添書でお越しになろうと、宗祖は老年ゆえ、一....