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鉄の
「鉄の〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鉄のの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
恐怖を。が、恐怖は幸いにも二三度通ううちに消滅した。彼は忽《たちま》ち閲覧室に、
鉄の階段に、カタロオグの箱に、地下の食堂に親しみ出した。それから大学の図書館や高....
「首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
その音が煮えくり返るような周囲の騒ぎの中に、恐しくかんと冴《さ》え渡って、磨いた
鉄の冷かな臭《におい》を、一度に鋭く鼻の孔の中へ送りこんだ。そうしてそれと共に、....
「松江印象記」より 著者:芥川竜之介
これらの木橋《もくきょう》を有する松江に比して、朱塗りの神橋に隣るべく、醜悪なる
鉄のつり橋を架けた日光町民の愚は、誠にわらうべきものがある。
橋梁に次いで、自....
「日光小品」より 著者:芥川竜之介
のかたわらに近づいた。汗でぬれた肌《はだ》が露を置いたように光って見える。細長い
鉄の棒で小さな炉の口をがたりとあける。紅に輝いた空の日を溶かしたような、火の流れ....
「寒さ」より 著者:芥川竜之介
とんど、反射的に踏切の向う側へ目を移した。しかしそれは無効だった。冷やかに光った
鉄の面《おもて》にどろりと赤いもののたまっている光景ははっと思う瞬間に、鮮《あざ....
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
た素戔嗚の手を一生懸命に振り離そうとした。しかし彼の手は相不変《あいかわらず》、
鉄のようにしっかり相手を捉《とら》えて、打っても、叩いても離れなかった。
空に....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
日の支那の最大の悲劇は無数の国家的|羅曼《ローマン》主義者即ち「若き支那」の為に
鉄の如き訓練を与えるに足る一人のムッソリニもいないことである。
小説
....
「三つの宝」より 著者:芥川竜之介
このマントルは着たと思うと、姿の隠れるマントルなのです。 第一の盗人 どんなまた
鉄の兜でも、この剣で切れば切れるのです。 第三の盗人 この長靴もはきさえすれば、....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
のように鋭いアフォリズムを閃かせていた。それ等のアフォリズムは僕の気もちをいつか
鉄のように巌畳にし出した。(この影響を受け易いことも僕の弱点の一つだった)僕は一....
「杜子春」より 著者:芥川竜之介
そこで唯|頭を垂れたまま、唖のように黙っていました。すると閻魔大王は、持っていた
鉄の笏を挙げて、顔中の鬚を逆立てながら、 「その方はここをどこだと思う? 速に返....
「江口渙氏の事」より 著者:芥川竜之介
江口の一本気の性格は、この黒熱した鉄だと云う気がする。繰返して云うが、決して唯の
鉄のような所謂快男児などの類ではない。 それから江口の頭は批評家よりも、やはり....
「初雪」より 著者:秋田滋
に点綴しているのが望まれた。 海岸通りにたち並んでいる家では、その柵のところに
鉄の格子戸がひろい散歩路のほうに開くように付けてある。その路のはしには、もう静か....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
る。またパリが同盟軍に占領された由も書き加えてある。 ローマでは、モリシニが鋼
鉄の針に太陽の光をあてて磁石にするという、あやしい実験をも附した。 五月半ばに....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
青ひげを生やした大男のオランダ人の話では、泥でつくった胸壁から、九ポンド弾の古い
鉄の大砲をぶっぱなして、イギリスの軍艦をあやうく撃沈しかけたが、惜しくも彼の大砲....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
偶然ではないのである。 両国の鉄橋は震災前と変らないといっても差支えない。ただ
鉄の欄干の一部はみすぼらしい木造に変っていた。この鉄橋の出来たのはまだ僕の小学時....