» 銭をつ

「銭をつ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

銭をつの前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
寺内の奇人団」より 著者:淡島寒月
の果には、誰かが木の葉がお金であったらいいといったのを聞いたとかで、観音様の御賽銭をつかみ出して、それを降らせたりしたので、その騒ぎといったらありませんでした。....
中支遊記」より 著者:上村松園
ている間に、女の子はさっさと一行の案内賃を請求しているのである。私達は笑いながら銭をつかませてやった。 蘇州の寒山寺、獅子林、明孝陵。鎮江金山寺、杭州の浄慈寺....
透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
だ卵を熱心に見くらべている客よりほかに、だれもいなかった。 主人が銭箱からつり銭をつまみだそうとすると、さっと銭箱の中のひとつかみの金貨が空中へ舞いあがった。....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
生不怕京兆尹』右の腕に『死不怕閻羅王』と彫っていた。また、王力奴なるものは、五千銭をついやして胸から腹へかけて一面に山水、邸宅、草木、鳥獣のたぐいを精細に彫らせ....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
狄青は肯かないで神前に進んだ。万人が眼をあつめて眺めていると、やがて狄青は手に百銭をつかんで投げた。どの銭もみな紅い面が出たのを見るや、全軍はどっと歓び叫んで、....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
て、金づかいの暴《あら》っぽいところから足が付きました。屋敷者なんぞがちっと暴い銭をつかえば、すぐに眼をつけられますよ」 それにしても、まだ判らないのは、かれ....
両国の秋」より 著者:岡本綺堂
屋敷の中小姓ではその取り分も知れている上に、暇さえあれば遊びあるいて無駄な小遣い銭をつかい尽くしている今の彼は、食うにこそ不自由はないが、百文《ひゃく》でも余分....
残されたる江戸」より 著者:柴田流星
灯に灯の点る頃になると、これらの小江戸ッ児は五人、七人隊をなして、家々の門を祭り銭をつなぎにまわる―― 「お稲荷様のお初穂、おあげの段から墜こって……」と膏薬代....
丹下左膳」より 著者:林不忘
ちいった。 馬列の通路にあたった人々こそ、えらい災難……。 空《くう》に躍る銭をつかもうと夢中の背中へ、あらい鼻息とともに、ぬうっと、長い馬の顔があらわれて....
丹下左膳」より 著者:林不忘
のひもを、ちっとといたらどんなもんだい」 名指された御老人は、苦笑しながら、小銭をつかんだ手を十徳の袖口から出して、チョビ安へ渡す。 ドッと湧く爆笑。 も....
つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
え、初めてのお顔でございます」 「よし!」 うなずくが早いか、ばらりとそこへ小銭をつかみ出して、物をもいわず守人は外へ出た。 さっきの人数を呼び返す気であろ....
道標」より 著者:宮本百合子
った。伸子も素子も瞬間躊躇していると、黒川隆三がズボンのポケットからいくらかの小銭をつかみ出して少年にやり、顔みしりらしく|おっかさん《ムッター》がどうとかきい....
道づれ」より 著者:宮本百合子
とはいるよ」 返事しながら、重吉はさっきポケットへ入れたばかりの銀貨の中から小銭をつまみ出して、赤や緑で花みたいな模様をかいた粗末な支那丼のわきへ置いた。 ....
美しい日本の歴史」より 著者:吉川英治
、何ともいえない嫌な顔をしながらも、奥からカビが生えて変色した蝋燭にいくらかの小銭をつけて、潜り戸の隙から外へ、栄養の悪そうな細い手を黙って出すのが毎度だったそ....