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開けっ
「開けっ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
開けっの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
て。 ファラデーの態度をチンダルが鋭く批評したのに、「ファラデーは礼拝堂の戸は
開けっぱなしで(open)寛大にして置くが、実験室の戸は出入がやかましく厳重であ....
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
泣く赤坊の始末もせずにのそりと突立っていた。
「何んだ手前《てめえ》たちは、戸を
開けっぱなしにしくさって風が吹き込むでねえか。這入るのなら早く這入って来《こ》う....
「星座」より 著者:有島武郎
渡瀬は真剣にそうおもうことがよくあった。そのくらい新井田の夫人は渡瀬に対して
開けっ放しに振舞ったし、渡瀬は心の中で、ありえない誘惑に誘惑されていたのだ。この....
「ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
って云った。 「事件というと、――事件はどの部屋です」 「あすこですよ。ホラ扉の
開けっぱなしになっている……」 「犯人は此奴ですか」 「さア、まだ何とも云えない....
「デパートの絞刑吏」より 著者:大阪圭吉
うとあせった事でしょう。が、浮力の増したバルーンは、瓦斯のホースを投げ離し、弁を
開けっぱなしたまま容赦なく上昇を始めます。被害者は夢中でその上昇を牽制する。自分....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
で、マダムNと一緒に田舎へ行って、路ばたのある小学校を見た。バラックのような四方
開けっぱなしの建物を二つにしきって、三十人ばかりずつの子供がそこで何か教わってい....
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
私の顔をうかがって居る。掃除した煙草盆を座敷に持って来たH屋譜代の婆やお駒さんは
開けっぱなしの声で「へへえ、あれが大川さん御自慢の妹さんですか。」麻川氏は苦っぽ....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
だもって『Discorsi』さえも読んでいないのですよ、ですから、御覧のとおりの
開けっ放しで、勿論|陥穽も計謀もありっこないのです。いや、いっそこの際、事件の帰....
「地虫」より 著者:小栗虫太郎
私から相談があるんだけど……」 とお悦の唇が、いきなり濡れてきて、眼に肢体に、
開けっ放しの淫らがましいものが輝きはじめた。 「それは、ほかでもないんだが、もし....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
はアゾレ群島に向かったという情報がはいった。機会はきた、憎々しいイングランドは、
開けっ放しの無防備のまま、彼の目の前に横たわっている。彼は無敵艦隊に即刻の出動を....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
の旅館兼料理屋らしかった。襖の染点までが浅ましかった。 大きい納壺の一つは戸が
開けっぱなしになって、とてもすばらしい黒熊の毛皮がその形なりにぶら下っていた。そ....
「五右衛門と新左」より 著者:国枝史郎
いさ。が、尋常の隙では無い。……用心から洩れる隙なのだ。固めから崩れる隙なのだ。
開けっ放しの人間には、仲々忍術は応用出来ない」 「ははあ然うか、これは驚いた。頓....
「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」より 著者:佐々木直次郎
ットを裏返しにしたまま床《ゆか》のあたりに散らばっていたし、錠の下りるひきだしは
開けっ放しになっていたし、炉床には、たくさんの書類を焼いたらしく、黒い灰が山にな....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
るようにと、斜に腰掛けていた。 彼は、私に、あっちへ行っておれ、そして扉を広く
開けっ放しにして行ってくれ、と言いつけた。「鍵穴から覗いたりなんかすると承知しね....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
極めて著しい変化が彼に起っていたのだ。彼の顔には愛嬌のいいところがなくなったし、
開けっ放しの様子も少しもなくなり、寡言な、怒りっぽい、危険な人間になっていた。 ....